Epilogue 幸せな家庭
あの日、高校2年生の夏。俺の人生は変わった。いや、ある路線に固定された。それは結果としては良かったのかもしれない。だからこそ、あの日は記憶によく残っている。今でもたまに思い出す。新社会人となった今でも――――
「パパーあそぼー!」
「お〜いいよー何して遊ぶ?」
「おままごと!」
俺は今新社会人となった。今は娘の愛生の相手をしている。愛生は俺が大学2年生のときに産まれてきた可愛い可愛い娘だ。
「パパー?さっきまでねんねしてたけどなんのゆめみてたの?」
「ん?ああ………昔のことかな?」
「へー!いつくらいのこと?」
「んーとねぇ―――」
「パパとママが結ばれた日のことじゃないかな?」
「桃華、よくわかったな」
「んふふもちろんだよ。あの約束のこと忘れられたら困るもん」
「ああ忘れないよ。あの約束のおかげで俺は今幸せだからな。」
「ふふ、私もだよ♡」
5年前
「私と高校卒業したら結婚してくれる?他の女に目移りしないで私だけを見てくれる?私と毎日シてくれる?それが守ってくれるなら今すぐにピルを飲んであげる。それができないんだったら海斗は性犯罪者として生きていくことになるよ?どうするの?どっちを選ぶ」
「そういえば今日、あいつが来るんじゃなかったっけ?」
「ああ、杉田さんね」
「ええ!すぎたちゃんくるの!?」
「愛生ー杉田おじちゃんでしょー」
「うん!すぎたちゃん!」
「はは、駄目だこりゃ」
ぴんぽーん
家のインターホンが鳴る。鍵を開け扉を開けるとそこには―――
「おーす久しぶりー」
「ああ久しぶり。」
「はは、相変わらず元気そうだな海斗は」
「まあそれなりにやってるよ」
「立ち話もなんだ、リビングまで来てくれ」
「言われなくても。」
桃華は空気を読んで愛生を連れて席を外してくれた。俺と浩一は男水入らずの会話を楽しむことができた。
「ほんとあの時の衝撃はまだ忘れてないぜ。急に桃華ちゃんと海斗が付き合っただなんて。」
「はは、そのことは今でも覚えてるなぁ、桃華のファンクラブの人が俺に嫉妬の目線をよく送ってきて痛かったなぁ。」
「そして高校卒業したかと思いきや次の日には籍を入れただって?いやービビったわ」
「うん。あれは俺もビビったな未だに鮮明に覚えてる」
他愛もない会話をしていると気づくと夕方になっていた。夕飯は食っていかないのかと聞くとお熱い家族の横で食べたら火傷しそうだからいいと言ってきた。
「じゃあまたな海斗。また機会があったら遊ぼうぜ」
「ああ。じゃあな楽しみにしてる。」
浩一が帰ったあとはいつも通りの夜を過ごした。愛生が寝るとここからは夫婦の時間だ。ソファに腰掛けた俺と桃華。先に口を開いたのは桃華だった
「ねぇ?海斗?」
「ん?なに?」
「その、私、今更だけど確認しておきたくて。あの日、私が海斗を無理矢理襲って既成事実を作って、、、その、、強制的に結婚したようなものだけど、海斗は今………幸せ?本当なら海斗は私なんかじゃなくて他の人と結ばれることだってあったわけじゃない?だから―――」
「桃華。俺はね今、凄い幸せだよ。可愛いむすめと美人な妻に囲まれて……仕事はまだちょっとミスが多いけど、そんな仕事の疲れも吹き飛ぶくらいに眩しい笑顔を見せてくれる家族がいる。俺はあの日のことをなんも悔やんだりしていないよだから桃華が変に気を使う必要はないよ。ありがとう。そんな優しい桃華が大好きだよ。」
「……ずび…ぐす…あ、ありがどう!」
桃華は泣きながら俺に抱きついてきた。この温もりが俺を安心させてくれる。
「私も海斗のことだーいすきだよ♡」
桃華の笑顔が眩しい。
「ねえ、桃華?その、今晩は、、、」
「大丈夫だよ。0.01mmのやつ2箱買ってきたからね」
「………まさかそれを今晩使い切るとか?」
「ふふ、そのまさかだよ♡」
「……ふっ。桃華?覚悟しろよ?俺は日々進化してるからそんな簡単には果てないぞ?むしろ桃華が先に果てるかもな」
「ふふ、私が立てないくらいになるまで満足させてね♡あ・な・た♡」
そして今晩。俺が先に果て翌日、足がガクガクの状態で仕事にいくのはまた別のお話
佐藤夫婦のルール
1、毎日いってらっしゃいとただいまのキス
2、ご飯は残さずたべる
3、海斗は家事をするな(家事が壊滅的なため)
4、毎晩スる。精○剤をのんでどちらかが果てるまでスる。(最近は互角)
少しでも面白いと思ってくれた方は星評価おねがいします。ではまた次の作品でお会いしましょう。みつきでした。
【5万pv感謝】幼馴染にジュースと間違い精力剤を渡したら強制既成事実 みつき @ALBA_Michael
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます