第1話 スクラップと瓦礫の女王 その1ー彼女
彼女はその世界に君臨した、大型ビルもモニュメントも何もかもが崩壊した世界に。
彼女の名前は「●●●●●」かつては●●●●に籍を置き街を護っていた。
そんな彼女は何故、そのような不名誉としか言いようがない「スクラップと瓦礫の女王」などと呼ばれる様になったのか。
彼曰く「裏切りにあったから」だと返ってきた。
「裏切り?誰に?組織の中に裏切り者がいたのかい?」
僕の質問に対して彼は少しの沈黙の後に答えた「彼らは多くと繋がりすぎたんだよ」と。
彼が言うには、どうやら●●●●は活動範囲を広げ、別動体の組織を目的に日本政府と繋がりを持ち始め。
「街だけを護る組織」から「日本全国を護れる組織」を目指して行動を開始したらしい。
だが、その為には多くの政治家や行政機関に深く関わらなけてはならない為に警視庁公安部とパイプ(特殊捜査部なる部署を設立との事)を繋ぎ、次に日本政府に直接掛け合い協定と言うよりも一時的に政府側からの要求を呑むことで落ち着いたらしい。
「その要求って?」
「一つは彼女の世界で《革命軍》と世界中から呼ばれていたテロリストの制圧、もう一つは日本政府や行政機関の持つ情報保護だ」
「テロリスト?」
「彼女は、対テロ組織を傭兵、自衛隊、軍人崩れなどで結成した部隊を率いて活動を開始した、ただ…」
彼は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
僕が質問をしようとした瞬間、刑務官に止められてしまった。
静止を押し切ってでも続けようと思ったけれど今は監視されている身なのを思わず忘れてしまうところだった、続きは後日することを決意し、僕は荷物をまとめて面会室を出た。
或る世界の話 白鳥彰 @AkiraSiratori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。或る世界の話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます