第2話 ロリ魔王、街に行く
「おはようございますリリム様」
と呼ぶこやつは我の秘書
クリム・レーダンじゃ
何年前じゃったかこやつが囚われておってな我が助けて居場所がないと言うんでな我の秘書になってもらった
「おはようクリム」
「今日は街に行く日ですよ 朝食もご用意していますのでお急ぎください」
「もうそんな時間なのか?」
「えぇ あと一時間ほどで出発です」
「それはギリギリじゃな よし着替えをするから一度部屋から出て待っておれ」
「承知しました」
そして我は着替えをした
今日は街の視察に行く日なのじゃ
我はよく街を見に行く、もちろん観光目的もあるが魔族国に住む魔族達にも挨拶などをしなくてわな、一様魔王じゃから
「着替え終わったから飯に行くぞ 我お腹が空いておってな」
「そうでしたか 四天王の皆様も着席しておりますよ」
「そうじゃったかぁ 早いのぉ あやつら」
「リリム様に一番最初に挨拶するってので言い合いはしておりますが」
「なんじゃ またあやつら言い合いしておるのか」
「はい ミューラ様だけは静かですが」
「それは知らぬ あやつのことまだ許しておらぬからな」
「何かあったんですか?」
とクリムが聞いてきたので我は昨日あった事を全て話した
「それはミューラ様の自業自得ですね」
「そうじゃろ あやつ祭り事に参加する事をほぼしなくてなぁ 我は嬉しかったのにロリババアって言うじゃぞ 許すわけなかろう」
そして食堂に着くとみんなが揉めていた
「私が最初にリリム様に挨拶するの」
「お前はダメだ怒らすだけだ だから俺が言う」
「いやいやここは僕が言うのが一番ですよ」
「「クルラ(くん)はない」」
「なんでですか 僕だって挨拶したいんですけど」
「別にお前は一番じゃなくていいだろ」
「そうだそうだ クルラくんは最後でいいの」
「おいもうそこまでにしろ リリムが来たら怒られるぞ」
「昨日怒られたミューラちゃんには言われたくないね」
「おうそれな」
「エミリアさんの意見に賛成です」
「はあぁ なんだと 言わせておけば 私だってこれ以上怒られたくないんだよ」
「まぁリリム様怒ると怖いからね」
「あぁマジで地味に嫌な魔法かけてくるからな」
と言い合いをしておった
もしかして我がいるの気づいていない
訳ないよなわざとだろう
なので我はこう言う
「おいお主ら我がいる事に気づいてないわけないよなぁ」
「リリム様おはようございます」
「ちょエミリア先に言いやがって リリムおはようございます」
「今のエミリアさんは許さないよ リリム様おはようございます」
「リリムさまおはようございます」
「おう おはよう じゃねぇよ 我に気づかずに言い合うとはいい度胸じゃな 覚悟するのじゃ」
そして我はあやつらに魔法をかけてやったわ
せっかくの朝に言い合いしよって
「よしさっさと飯を食うぞ」
「はいこちらの高級なフルーツを使って作ったパンをご用意させていただきました」
「ありがとう ハンガル」
「いえいえリリム様には美味しいものを食べていただきたいですからね」
「そうか ありがたいのぉ」
こやつはハンガル・ゲル・ピークル
我が魔王城の料理長をしておる
毎日美味しい料理を作ってくれてなありがたい限りじゃ
我は食事と睡眠とお祭り事が大好きじゃからな
何子供っぽいと言ったか?
お主に今日一日の中で十三回、足の小指を角にぶつける魔法をかけてやるぞ
なんじゃ言い訳でもしようと思っておるのか?
我に言い訳は無用じゃ くらえ
いつも言っておるじゃろ子供扱いするなといつになったら理解してくれるんじゃ?お主は
そんな話をしてたら時間になってしまったじゃろ
今日はのぉクルラとクリムの二人で街に行くのじゃ、我一人だけだと心配だと言ってな
我1560年生きておると言うのにまだ子供扱いしよる
我魔王じゃぞ、四天王より強いわい
なのについて行くと聞かなくてのぉ
仕方なく四天王の中から一人だけという条件で行くことにしたのじゃ
もちろん選ぶのは我じゃ
※
クリムは秘書なので毎回ついて行くよ
なんじゃ
まぁ気のせいじゃろ
そして我はこう言う
「クルラ、クリム準備はできたか?」
「はいリリム様」
「はいわたくしはいつでも大丈夫です」
「そうか二人とも問題なさそうじゃのう それじゃ行くかのぉ」
そして我らは馬車に乗ってクルラドと言う街に向かった
クルラドはのぉ、自然豊かで空気が美味しくてのぉ 、一年に一回は行きたい街じゃ
ブドウがたくさんできてなぁワインを作るのに良い土地なのじゃ
我ら魔王城でもここのブドウを購入したりワインを購入したりするのじゃ
ここ魔王国ではお金という概念がないのじゃ
もう少し詳しく言うとお金という物自体はあるのじゃが貧富の差が激しくなるからのぉ
基本貴族以外は使わないと言うルールになっておる
その代わりに物々交換と言う形で回して行くのじゃ
そして貴族は小さい街や村にお金を入れることを重視しておるのじゃ
街を発展させる為に必要になってくるのじゃ
全てが無料で手に入るわけではないしそれに見合った対価で交換するので必要となればお金という選択肢も一つとしてできるようにしておる
あとお金は街や村の長しか使えないのじゃ
我はお金というものに価値があるとは思っておらぬ一番は思いやりと全員で分け合うという気持ちなのじゃ
この魔族国ではこれを基準で法なども決めておるのじゃ
なので争い事が滅多に起こらない
もちろん喧嘩はよくあるのじゃがな
まぁそれは四天王でもよく喧嘩はしておるのでのぉ程々にと言った感じじゃな
ここ魔族国では様々な種族がいるのじゃ
エルフ族、ドワーフ、獣人族、竜人族、小人族、巨人族、人魚族、サキュパスと言った感じじゃな
それ以外にもあげればキリがないほどにいるのじゃ
このクルラドはドワーフと獣人族、小人族が住んでおる
ドワーフはお酒が大好きじゃからここの土地に住み始めたのじゃ
小麦なども取れるのでなビールなども作っておる
我はここのワインとビールが大好きなのじゃ
と話しておったら着いたようじゃな
「リリム様クルラドに到着いたしました」
「ありがとうな 疲れたじゃろ」
「いえいえこのくらい朝飯前ですよ」
「そうか それなら良いのじゃ」
と言う我ら魔王城の護衛の一人ルルブ・スカーレット
こやつは優秀でな、我では気づかない小さな魔法の反応も気づけるのじゃ
なんか魔王として負けた気がして悔しいのじゃが仕方ないのじゃ
でも悔しいのじゃーーーー
「リリム様行きましょう」
「そうじゃな クリム」
「それでクルラ様はどうしますか?」
「なんじゃ クルラのやつどうしたんじゃ」
「いえただ寝むっておりますので」
「なんじゃ寝ておるのか さっさと起こそうじゃないか」
「承知しました」
そしてクリムがクルラを起こしに行った
我らはなぜか別の馬車に乗っていた
理由は女子女子と男性が一緒にいるのはちょっとと言う事らしい
別に我は気にしないのじゃが
この国では普通に混浴風呂だって多いしのぉ 我は気にせんのじゃが
エミリアの奴がうるさくてのぉ
なのでのぉ我は温泉に中々行けないじゃ
今度黙っていきたいのじゃ
昔はよく行っておったのに急にダメって言い出すんじゃぞあやつ なんなんじゃ
そしてクルラが起きてきたのじゃ
「クルラ寝ておったのか」
「はい 昨日は中々眠れなくて」
「そうじゃったのか 我は昨日楽しみすぎてのぉ疲れて早く寝てしまったのじゃ」
「リリム様らしいですね」
「なんじゃ 子供っぽいってことか?」
「いえそんなことは言ってないじゃないですか」
「でもそう思ったのじゃろ」
「まぁはい」
「ほらな でも今回は正直に言ったので許してやる 次は許さないからな」
「はい」
「よしそれじゃニックに挨拶しに行くかのぉ」
「そうですねいきましょう」
「では馬を繋げてきますね」
「あぁ よろしく頼む」
「はい」
ニックというのはなぁ
この街クルラドの長じゃ
名前はニック・リーン
種族はドワーフじゃ
年齢は確か3500歳くらいじゃったか
我よりも歳上なのじゃ
そして我らはニックのいるところに向かった
「リリム様ようこそお越しくださいました」
「おうありがとうニック それにしても久しいのぉ」
「そうですね前に来ていただいた時は五年ほど前ですからね」
「もうそんなに経ってあるのか」
「はい 時間っていうのはあっという間に過ぎますから そしてクルラ様にクリムさん、ルルブさんもようこそお越しくださいました どうぞごゆっくりしていって下さい」
「ニックさんありがとうございます」
「ニックさんこちらこそお世話になります」
「護衛にまでありがとうございます挨拶 ニックさんこちらこそよろしくお願いします」
「いえいえこちらとしても皆様にお越しいただき嬉しい限りです 実は明日収穫祭がありましてリリム様に参加してもらいたくてよろしいですか?」
「なんだと 良いのか 我も参加して」
「もちろんでございます リリム様がいなければ我々もいませんから」
「ははは 良いこと言うではないかニック 我はお祭り事は大好きじゃから参加させてもらおう」
「ありがとうございます」
「良いんじゃ 我が参加したいんでな」
「では明日はよろしくお願いします」
「わかったのじゃ 今日は軽〜く街を歩く予定なのじゃ」
「そうでしたか ぜひ楽しんできてください 宿の方はこちらでご用意させていただきましたので」
「そこまでしてくれたのか申し訳ないのぉ」
「いえいえこの街を助けてくださったのがリリム様なんですからこれくらいさせてください」
「我は当たり前の事をしただけなのじゃが」
「それでも助かったのです 感謝しても仕切れないです」
「そこまで言われると照れるのぉ まぁなんだ無事で良かったのじゃ」
「はい」
そして我らはクルラドで散歩することにした
ロリ魔王さまの世界征服 ゆうくん @yukun__
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ロリ魔王さまの世界征服の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます