後書き
これは後書きですので、本編をまだ読まれていない方はぜひ一度読んでみてください。
よろしくお願いします。
以下ネタバレ
この作品における妻に込めた想いは、ひたすらに蛇らしくあれ、ということのみです。
蛇の祟り、というのはよく聞きますよね。蛇の生殺しは人を噛む、とも。それらはひとえに、蛇の執念、並びに執着の強さから来ているものだと思われます。これらは基本的に怪奇小説などに悪意として用いられがちです。
しかし、その執着が時には良い意味に向いてもいいのでは?と考えたのがこの作品を書いたきっかけです。
女が執着心から蛇体に変わるというのは古典世界において常識といってもいいほど浸透しています。
ならば、一度受けた恩を執着深く覚え続けた結果蛇が女になる話があっても可笑しくはないだろうと考えました。
蛇は視力が悪く、嗅覚に優れています。脱皮もする生き物です。鶴の恩返しでは鶴は違和感なく普通の女性を演じきっていましたが、この作品ではそういった蛇らしさをあえて前面に押し出して書きました。
その結果、共に過ごすには少し不便な女性となってしまいましたが、それでも愛し続けた主人公の愛情の深さと、それでも深く愛された妻がいかに健気だったか、というのが際立ったのではないかと思うので、最終的には良かったなと感じています。
長々と失礼致しました。
蛇の恩返し ことり @kotorisun
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