ライト文芸年表
1981年 赤川次郎氏が集英社コバルト文庫から『吸血鬼はお年ごろ』を発刊。累計970万部突破。事実上のライト文芸元年。発刊継続中のライト文芸シリーズ最古参
1992年 『十二国記』発刊、累計1200万部突破
1995年 『タイム・リープ あしたはきのう』発刊
2000年 『七姫物語』発刊(第5回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞)
2002年 『陰陽ノ京』発刊(第7回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞)
2003年 『半分の月がのぼる空』発刊
2004年 『塩の街』発刊(第10回電撃ゲーム小説大賞受賞)
2006年 『ミミズクと夜の王』発刊(第13回電撃小説大賞受賞)、『図書館戦争』発刊(2008年第39回星雲賞日本長編作品部門受賞)
2007年 『余命10年』発刊。2022年に映画化
2009年 『メディアワークス文庫』創刊。同時に電撃小説大賞枠に「メディアワークス文庫賞」も新設。事実上日本初となるライト文芸専用賞も登場。『陰陽ノ京』がメディアワークス文庫へ移動しライト文芸へジャンル移動
2011年 『ビブリア古書店の事件手帖』発刊、この年に「ライト文芸」の概念が各社から同時発表
2012年 『烏に単は似合わない』が文藝春秋にて刊行、『十二国記』がライト文芸へジャンル移動(新潮文庫nex)
2014年 『君の膵臓をたべたい』が発刊(2016年本屋大賞2位)
2015年 集英社コバルト文庫が集英社オレンジ文庫に名称変更。同時にジャンルもライトノベルからライト文芸にジャンルを変更。これにより今まで集英社コバルト文庫で発刊していた『吸血鬼はお年ごろ』シリーズもライト文芸に変更となった(33巻目から集英社オレンジ文庫での発行となる)
2018年 『青くて痛くて脆い』が登場。ブルーライト文芸が一般化する
2019年 『七姫物語』がメディアワークス文庫へ移動しライト文芸へジャンル移動、小説版『文豪とアルケミスト』(新潮文庫nex)が発刊。ライト文芸でもゲームノベライズが本格化
2021年 ライト文芸は40年の歴史を刻んだ
2022年 『ミミズクと夜の王』や『タイム・リープ あしたはきのう』などがメディアワークス文庫へ移動
注
※1:『吸血鬼はお年ごろ』より前のラノベがライト文芸のレーベルに移動した場合はライト文芸の誕生年もさかのぼることになることに注意。なお『吸血鬼はお年ごろ』はまもなく累計1000万部を突破する作品となる(2023年現在)。
※2:1982~1991年は決してライト文芸空白期間ではない。特に旧コバルト文庫で発刊した作品がオレンジ文庫でも発刊された場合、この年表ページに「80年代のライト文芸作品」が追加記述されることとなる。
※3:『図書館戦争』は「図書館の自由に関する宣言」を題材にした社会問題系のライト文芸作品だという評論家も居れば星雲賞を受賞した以上SFに分類するべきだという意見に分かれた。筆者はその両方なのだという結論に至った。
※4:なろう発でもなろう系ではなくライト文芸となった作品が散見される
※5:「電撃の単行本」(ハードカバー版)としても出版された作品はライト文芸とみなす
※6:一時「キャラ文芸」と言われたこともあったが今は「ライト文芸」として統一されている(一部レーベルを除く)。基本キャラ文芸=ライト文芸となる。
※7:旧コバルト文庫で発刊された作品のすべてが「ライトノベル→ライト文芸に移動」したわけではなく『なんて素敵にジャパネスク』(故・氷室冴子著)のように児童書版でのリメイクもあるので注意。ただし集英社オレンジ文庫でも『なんて素敵にジャパネスク』を再販した場合は『なんて素敵にジャパネスク』を筆者はライトノベルからライト文芸にジャンル変更したものとみなす。また旧コバルト文庫のみでの発行物やコバルト名義で復刻した場合は拙著は「ライトノベル」とした。『なんて素敵にジャパネスク』はコバルト文庫名義で2018年に復刻しているので間違いなくこの作品は現時点において「ラノベ」である。なおコバルト文庫は2019年から電子版のみの販売となったがその電子版もオレンジ文庫での再出版があまりにも多いので拙著は「2015年に集英社コバルト文庫は集英社オレンジ文庫に名称変更し、ジャンルも同時に変更した」ものとみなした。
※8:ブルーライト文芸とは表紙絵が青色でエモくて青春劇を舞台にした小説の事である。2019年には2016年発刊の『よるのばけもの』を文庫化したがその際表紙絵を青にして「ブルーライト文芸化」した。
※9:拙著における「ライト文芸」の定義とは「大衆文学作品に含まれる
※10:『ミミズクと夜の王』のほかにも『MAMA』・『雪蟷螂』いわゆる「人食い三部作」と『ミミズクと夜の王』の外伝にあたる『毒吐姫と星の石』の4作全部が2022年にメディアワークス文庫に移動し正式にライト文芸にジャンル変更となった。『ミミズクと夜の王』は2006年のライトノベル版でも挿絵が一切ない異色の作品でこの時点で筆者は事実上のライト文芸とみなしている。また『ミミズクと夜の王』の解説は有川浩氏が行っており扱いも大衆文学と同等の扱いを受けている。
※11:『タイム・リープ あしたはきのう』はSFジャンルである。よってSFもライト文芸に本格進出することとなった。
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