日本児童文学年表(50年史)

1975年 ライトノベル元年(児童文学から分離)

1977年 『はじめてのおつかい』発刊、『100万回生きたねこ』発刊

1978年 『ズッコケ三人組』シリーズ発刊

1980年 『はれときどきぶた』発刊、講談社青い鳥文庫創刊

1985年 『魔女の宅急便』発刊

1987年 『かいけつゾロリ』シリーズ発刊

1988年 『空色勾玉』発刊

1990年 講談社KK文庫創刊と同時に児童書版『学校の怪談』発刊

1994年 『西の魔女が死んだ』発刊、『あらしのよるに』発刊

1995年 『パスワードシリーズ』発刊

1996年 『精霊の守り人』発刊、『バッテリー』発刊、『空想科学読本』シリーズ発刊。日本の出版市場のピーク年

1997年 『シェーラひめのぼうけん』発刊

1998年 『鬼の橋』発刊

1999年 『ハリーポッター』シリーズ発刊

2002年 児童書市場のピーク年。別名「ハリーポッター効果」による。『怪盗クイーン』発刊

2003年 『若おかみは小学生』発刊

2004年 『妖界ナビ・ルナ』発刊

2005年 『黒魔女さんが通る!!』発刊

2006年 『獣の奏者』発刊

2008年 『だるまさんが』発刊

2009年 角川つばさ文庫創刊

2012年 『おしりたんてい』シリーズ発刊、小説版『星のカービィ』発刊、角川つばさ文庫が児童書市場で日本1位に

2013年 『5分後に意外な結末』シリーズ発刊、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』発刊、『5分後に意外な結末』発刊

2014年 児童書市場V字回復開始年

2015年 この頃から児童書の正統派ラノベ化・読者対象年齢の引き上げが行われる

2017年 『かがみの孤城』発刊

2018年 『四つ子ぐらし』発刊、『54文字の物語』発刊

2020年 『君と100年分の恋をしよう』発刊

2022年 小説版『ブルーロック』発刊

2025年 ライトノベルが児童文学から分離して50年経過



※1:この年表は外国児童文学を基本含まないが『ハリーポッター』シリーズのみ日本の児童書市場に大きく影響を与えた(我が国の児童書市場のピーク年を作った)ため日本の児童文学史においても扱うものとする。

※2:『あらしのよるに』のアニメ映画化は11年後の2005年である。

※3:『若おかみは小学生』のアニメ化は15年後の2018年である。

※4:2011年に起きた東日本大震災を題材にした災後文学は結局のところ子供たちは求めていないということがこの年表で分かった。もう東日本大震災から13年も経つのでそう結論付けていいと思う。なおこれは阪神大震災もしかりである。子供は大人からの押し付けがましい物語には基本的に拒否反応を示す。

※5:小説版『星のカービィ』は2012年につばさ文庫を児童書市場1位に押し上げた立役者でもあり児童書ゲームノベライズ文化を定着させた本でもある。

※6:小説版『ブルーロック』はCコードが8から始まるので間違いなく児童書である。講談社KK文庫から発刊している。なお小説版『ブルーロック』は「小学校高学年以上向き」としっかりと本に書かれている。

※7:児童文学は昭和の名作どころか19世紀の児童文学の名作や18世紀の児童文学の名作が売れ続けるという「超・ロングセラー」市場である。

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