第2話 理想の呼ばれ方

東京都豊島区池袋

夜の池袋には会社帰りのサラリーマンや若者で賑わっている。

学校帰りで池袋に立ち寄った俺もそんな風景の一部だ


池袋駅東口前の信号を待ちながら今からどうしようかと考える。

よくあるゲームでは迷子の女の子が泣いていて

よくよく話を聞くと身寄りがなく、記憶が曖昧

そんなことがあり養子として迎え妹が誕生する

なんて展開が起こる


そんな隕石にぶつかりそうな確立に掛けて夜の池袋をぶらつくのだ


成果は全然。奇跡も起こらない。

「不平等だ、、、」

そんな風に呟く。


ところで皆さんは妹の呼び方に理想はあるだろうか

「お兄ちゃん」「兄さん」「アニキ」「兄様」

様々な呼び方があるだろう

名前で呼ばれるなんてこともある

俺は断然「兄さん」だっ!!!!

理由は俺が妹を好きになった理由にある。

俺には理想的な妹がいる

ゲームのキャラクターなのだが

そのキャラは俺を妹の沼へ叩き落し

妹を愛する人間へと変えたのだ

その神とも呼べる妹は

天神〇漫の「千歳〇奈」だ!!


当時ツンデレが流行っていた。「ゼロの使い魔」や「とらドラ!」等々が流行り

世はまさにツンデレブームとなっていた。

でも俺は、、、ツンデレがあまり好きではなかった、、、


俺をオタクの沼に叩き落したのは「涼宮ハルヒシリーズ」だった

当時中学1年生だった俺は本をよく読む人間だった。

「シェイクスピア」「宮沢賢治」といった物語や

「キルケゴール」や「ラッセル」いった哲学書を読むような

厨二病を発症していた。

そんな時、近所に住む幼馴染と呼べる当時高校生の先輩に借りた本

それが「涼宮ハルヒシリーズ」だ

今でも「涼宮ハルヒの憂鬱」を読んだ時の衝撃を覚えている。

その作品のヒロインである「涼宮ハルヒ」はツンデレっぽいキャラなのだ。

当時の俺は感情表現遠回し過ぎない!?

と思ってしまうほどにはツンデレに対して良い感情を持っていなかった。

あと、俺は「長門有希」派だ。


そんなこんなでオタクの第一歩を進んだ俺は

その先輩から多くのアニメ作品やラノベを教えてもらった。

今まで厨二病的な感じで難しい本を読んだり部活に励んだりとしている俺にとって

可愛い女の子に対してときめいてしまう事が斬新で作品の話を語り合う生活はとても楽しかった。好きな作品を語る日々は楽しかったんだ、、、

先輩がとあるゲームを持ってくるまでは、、、


俺の誕生日先輩はR18のゲームをプレゼントしてくれた。

作品名は「夜〇病棟」

「これは、パソコンで遊ぶゲームなんだ!」

と言われ、俺は父が使っていたお古のノートパソコンにゲームをインストールした。

そこから学校からの帰宅後「夜〇病棟」を遊んだ。

そしてR18のゲームの世界を知ることとなる。

このゲームはR18ゲーム界隈では有名な凌〇ゲームだったのだっ!!

俺は「七〇恋」が可愛いと思い遊んでいたが、、、

ゲームを進めるにつれて可哀そうな目にあったり、あられもないプレイをされたりと

感情がぐちゃぐちゃになってしまった。

救われないエンドを迎えた時は「七〇恋」の扱いに対してとても救われず気持ちの悪い感情をR18ゲームに抱いていた。


「天神〇漫」と「千歳〇奈」と出会うまではっ!!!








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「俺に妹はいないっ!!」「でも、妹が好きだっ!!」 成田行人 @narita8810

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