真空の　中へふたりが　行けたなら　不純物なく　通じ合えるかな

好きな食べ物も映画も全く違う。会話も、弾み出したと思ったらすぐ途切れちゃうし、、、。
あの子と僕には違うところが多過ぎる。
二人を阻む壁がいくつもあるように思えて気が滅入っちゃうよ。勉強も部活も一生懸命なあの子。そういう所に惚れたんだけれど、ずっと忙しそうだし、話しかけるのは申し訳なく思ってしまう。
これは言い訳かな？きっとそうだよな。
僕には勇気が無いんだ。部屋の天井を眺めていつも考える。

ああ、もし僕たちが真空管へ行けたなら、不純物無く通じ合えるのかな？しがらみがあり過ぎる今の世界よりかは、よっぽど息がしやすいと思うんだ。
2人だけの世界、もしも2人が行けたなら、もしも2人が通じ合えたなら、電球のような明るく切ない光がそこに生まれると僕は思うんだ。