第4話
「ハァハァ
戸建てエリア わたしの 家の方」
頭上スレスレを、飛び去って行く人は全く見たことのない顔だったのでこの街の住人ではないのは分かる。
「ハァハァ パラシュートだ」
機体の、制御をあきらめて飛び降りる人。
背中にある、パラシュートを開いたわ。
バサッ
「うわっ 落ちて来たわ」
「イテテ
参ったなぁ」
ウチの、庭にある低い木がクッションになって助かったみたいね。
「ハァハァ ねえ!」
わたしは、走って来たから息があがっちゃって言葉が出て来ないよ。
「ココは………
ついに 着いたのか ??」
周囲を、キョロキョロする人。
「大丈夫なの??」
肩を、掴んで立たせる。
「大丈夫だ
ココは ??」
「大丈夫なら よかった
ここは ニューゲルニカ市よ」
「そうか ついに着いたんだ」
急に、笑顔になる謎の人。
背中の、パラシュートを外す。
「ついにって??
わっ」
両手を、とりあって回る。
「ヤッター
ハハハハハ」
「目が 回るぅー」
「あっ ゴメンゴメン」
「いや 急に手を つかまれて
ビックリしただけ」
「本当かい ??」
「うん 本当よ
だって 空から 落ちて来たと思ったら わたしの手を 握って回りだすんだもん」
「オレの名は ヒビキ
きみは ??」
「ヒビキ・・・
変わった名前ね
わたしは ハルトよ」
「よろしくね ハルト」
「こちらこそ よろしくねヒビキ
ところで あなたはどこから来たの??」
「ミュウヨークシャーってところだよ」
「ミュウヨークシャーって どこにあるの??」
「ココからだと 海の向こう」
「えっ 海の向こう??」
「そう
海の向こうにも 陸地があるんだ」
「そっちにも 大陸が
あるんだ
知らなかったなぁ」
「うん
ちょっと すまないが水をくれないか? カラカラだよ」
「あっ ノドかわくよね
気付かなくて ごめんなさい
家の 中へ早く 入って」
「入っても 大丈夫かな ??」
「うん イイよ
今 誰もいないし」
「それじゃあ
おじゃましまーす」
「どうぞー」
第13旅団 なばば☆ @bananabanana1E
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。第13旅団の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます