第3話

キーンコーンカーンコーン


「みんな おはよう」


「おはようございます

ミサキ先生」


「はい 授業を はじめる前に

将来というか 16で大人の仲間入り

するわけだし 夢など タブレットか

あるいは 恥ずかしがり屋さんは

紙に書いて 提出するように」


「エーッ」


「はい ブーブー言わない

まぁ ほとんどのコは 赤ちゃん・・・

まぁ イイわ」


「先生 いつまでですか??」


「1週間後に 母子面談を するから

それまでにね」


「エーッ」


「はいはい それじゃあ授業に入るわねー」


キーンコーンカーンコーン


「ふぅ 今日の授業も 終わりだー」


「ねえ ハルト??」


「ん??なに ヒロミ」


「今朝 先生が 言ってたじゃん」


「将来 やりたいこと??」


「そう

まさか 海が見たいとか 書くんじゃないか

と 思ってね」


「あっ やっぱ ダメかなぁ」


「そりゃそうやろ」


「ユウキ いきなり 入って来ないでよ」


「そら 悪かったな

わても 海が見たいと 思っててん」


「うん 見たいよね」


「でも それは夢ちゃうで

アホちゃうか」


「・・・そうだよね」


「フン」


「なんか 言いたいだけ言って 去って

行ったな アイツ

ハルト 大丈夫か??」


「うん あのコ 感じよくないの

いつものことだし」


「だよね 帰ろー」


「うん」


「ちょっと あの丘に 登って 公園から

夕日を 見ようよ」


「うん イイよ」


「ハァハァ ヒロミ

ちょっと 待ってよ」


「早くしないと 沈む時間だよ」


「うん

キレイだね」


「うん

キレイに 映ってる」


「あっ

あれ なにかな??」


「うん??」


「ほら 空を 飛んでる」


「あれは ジェットモービル

誰が 乗ってるんだろ」


「誰だろうね」


「あっ いっけなーい」


「どうしたの ヒロミ」


「今日は 早く帰らないと いけなかった

んだ」


「そうなんだ」


「じゃあ また明日ね ハルト」


「うん また明日・・・」


「でも なんだか 動きが変だねアレ

今にも 落ちて来そう」


「うわ こっちに 飛んで来た」


コーーッ


「わぁっ あっちは わたしの

家の方だ」


「ヤバい 走って追いかけないと」

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