第2話

「フーーー」


「わぁっ

ヒロミ びっくりさせないでよ

耳 弱いんだから」


「おいっすー

ハルト」


「おはよう ヒロミ」


「なんか イイもん持ってるって

顔を してるね」


「べ・・・

別に 持ってないけど」


「へぇーっ

先生に 取られないように

ちゃんと スカートの中に

隠しとかないと」


「うん・・・

みんなには 内緒に しててね」


「えっ なんで」


「・・・子供っぽいでしょ

高等生・・・14にもなって」


「別に イイじゃん」


「えっ」


「自由に 生きれば」


「自由に 生きる??」


「そう

ハルトは なにか やりたいこと ないの??」


「やりたいこと・・・」


「なんでも イイからさ」


「・・・海」


「えっ??」


「わたし 海が見たい」


「うみ??

ああ そうだね 見たいよね」


「ヒロミは 見たことある??」


「いや ないけど

あれって ネオエディンバラの砂漠の

向こうに あるってウワサを

聞いたこと あったなぁ」


「そうなんだね

ヒロミは??」


「あたいは 早く子供が 欲しい」


「そうなの??」


「どうしたら 子供ができるか

知らないでしょ」


「・・・うん」


「試験管にタネが 入ってるんだって」


「タネって 果物とかの??」


「うん なんか人間になるタネが

あるみたいよ」


「へぇー そんなのあるんだ」


「アハハ」


「よう 楽しそうだなぁ」


「ツバサ おはよう」


「おいっす」


「ああ おはよう

なんの話しを してたんだい??」


「どうやって 子供を 作るかって

話しだよ」


「へぇ そうなんだ」

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