第6話『三幕構成の簡単なお話の時間・前編』
僕は映画に於ける『三幕構成』という物語を構成する事への信者だ。詳しい知見があるわけではないけれど、その分野の権威『シド・フィールド氏』の著作は一応読んで、それから映画も1000本程見てみた。
これから書く内容も、多くの人は知っているかもしれないし、より詳しく説明している人は多いだろうけれど、僕が大好きだからこれは本当の創作論として、簡単に紹介しておくね。間違っていたらぶん殴ってください、良ければ僕の為に。
簡単ではあるものの、アニメや有名映画のシーンと照らし合わせてみたから、もしよければその作品を考えながら読んでくれると嬉しいよ。
映画的な話だけれど、小説を書くのにも役に立つかも知れない。
◇三幕構成の内容◇
第一幕 第二幕 第三幕
発端 中盤 結末
(状況設定) (葛藤) (解決)
発端から中盤へ話を進める為に必要なプロットポイント1(PP1と表記)
中盤から結末へ話を進める為に必要なプロットポイント2(PP2と表記)
120ページの脚本の場合
発端が1~30 PP1は20~25、30あたり
中盤が30~90 PP2は80~90
結末が90~120となる
小説だと発端はもう少し短めで、PP1とPP2に力を入れて、中盤と結末がより長めになるイメージがあるね。
映画の場合、30ページに14個のシーンがあるのが一番しっくり来ると言われている。発端に14シーン、中盤を2つに分けて14シーンずつ、結末に14シーン。小説於いてもワンシーンずつ過剰書きにしていくのも面白いと思うよ。
◇プロットポイントの役割◇
PPはそれぞれが主人公に精神的な動きを与える役割があるね。
必ずしもそれは大きな事件である必要は無いけれど、戦いに挑む動機がPP1に来たり(古いゲームだと故郷の村焼かれるとかね)、綺麗な空を見ただけでも人の心は動いたりするけれど。
PP1Ex:魔物に家族を殺されて復讐を決意する等
→ スターウォーズEP4のPP1は家族を帝国に殺され、オビワンと共に旅立つシーン
→ まどマギのPP1はマミさん死亡シーン
PP1により物語は大きく動き出す。
中盤で主人公は悩んだり、鍛錬したり、仲間と衝突したり、仲直りしたり、愛を育んだりする。それがミッドポイントって言って物語の一番深い部分、ドラマが強まる部分でもある。
PP2Ex:真実の愛に気付き愛する人の為に戦うことを決める等
→スターウォーズEP4のPP2はオビワンの死亡シーン
→まどマギのPP2はまどかが魔法少女になることを決意するシーン
PP2により物語は結末へと向かう。
中盤で得た想いや力を手に、または決意を胸に、立ちふさがる敵や問題を打倒し、求めていた物を手に入れる。
それぞれ発端、中盤、結末は細かいシーンで構成されていて、そのシーンの中にも発端中盤結末は存在している。発端の中に序破急があり、中盤の中にも序破急が、ってイメージすると分かりやすいかもしれない。ここまで物語を複雑にするのは難しい事だけれどね。
その代わりにサブキャラクターの動きを入れて、サブプロットっていう物を同時進行させたりする。まどマギでいうと『まどか』以外のストーリーだね。
物語には主人公の欲求が叶えるべき目標があったほうがいいかもしれない。
シーンにはキャラクターの掘り下げや状況設定、または話を展開させる要素があったほうがいい。
興味があれば詳しく調べてみたらいいと思うよ。
きっと沢山素敵な記事が見つかって、理解度を深めてくれると思うから。
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