101. 『ささやくように恋を唄う』8話まで観ました【アニメ感想】

真野魚尾(まの・うおお)です。漫画/アニメを中心に百合をたしなむ者です。


期待の百合作品『ささやくように恋を唄う』のアニメ化がついに実現……で喜んだのも束の間、諸事情により放送延期や9話以降のスケジュール変更などが重なる、不遇続きの展開となってしまいました。



◆アニメ『ささやくように恋を唄う』~8話


しかし、悲しんでばかりいるのもファン失格ぞ! と自分に言い聞かせつつ、少しでも盛り上げていこうと思った次第です。



◇序盤:視聴者の脳回復=アキ先輩の脳破壊


1話2話のクオリティは本当に凄かったです。竹嶋えく先生のタッチがありのままに再現されていて、毎シーン驚きとワクワクが止まりませんでした。


特にひまりちゃんのあざと可愛さ。執拗しつように挟み込まれる上目遣いの決めカットは、より先輩が落とされるのも納得の破壊力です。初々しい二人の進展ぶりを見守りつつ、思わずニヤニヤしてしまいました。


童◯とイケメンとの狭間を激しく反復横跳びする依先輩が面白格好良き。EDアニメでも見られる、自室ではメガネ装着もポイント高しです。


声の演技が付いたことで各キャラの心情がより浮き彫りに。亜季あき先輩周りの描写が盛られてておいたわしさも倍増……(涙)。しかし亜季先輩の仕事はまだまだ終わっていないのでした→ローレライ編へ続く。



◇中盤:ライバル登場で湿度急上昇


ひまりちゃんの圧倒的光属性は全方位に有効性を発揮する仕様です。悪女ムーブでエントリーしてきた志帆しほ先輩ですら速攻でほだされるのには主人公の貫禄を感じました。


そのローレライ、学祭オーディションで初披露された演奏のガチ感には素直に圧倒されました。どんな描写にも勝る、この上ない説得力だと思います。


ローレライ周りの描写は(現時点では)所々カットされているのですが、原作既読だとキャラの心情とか勝手に補完されるので気にならなかったです。


ただ、はじめちゃんの気遣い上手だったり、甘いもの好きだったり、お茶目な部分とかは入れといてほしいかも……(希望)。デカ女(尊称)大好きです。



◇その他いろいろ注目ポイント


アニメで観返すとたちばなさん×まーちゃんの距離近すぎで笑。百々花ももか先輩の包容力も癒しですね。その料理部では、やたら存在感のある「ささやく牛乳」にも笑いました。


小道具といえば楽器。依先輩=ストラト、亜季先輩=ジャズベ、志帆先輩=レスポールとキャラにマッチする一方で、ゆるふわな百々花先輩がプレベをブリブリいわせてるギャップにしびれます。この人スラップまでするんですよね→挿入歌。


演出面では、原作でのデフォルメやケモ耳が再現されていて歓喜。それから、セリフの端々に岡山弁のニュアンスが反映されているのもさりげに重要ですよね。



◇主題歌&挿入歌


バンド物の要となる楽曲も素晴らしいです。声優さんと歌い手さんは別の方なのに、歌声を聞いた瞬間「依先輩or志帆先輩歌ってる!」ってなるのは、本当に奇跡のマッチングだなと感じました。



★SSGIRLS(歌:笹倉かな)「Follow your arrows」

https://www.youtube.com/watch?v=T2J1Fr_KPSA

OP曲。歌は勿論、アレンジもミックスも言う事なし。聖地・岡山で撮影のMVにも注目です。



★木野ひまり(CV.嶋野花)「ギフティ」

https://www.youtube.com/watch?v=1fpyQj93vtk

ED曲。たどたどしいひまちゃんの歌が可愛い。映像はかおまりが尊い。



★SSGIRLS(歌:笹倉かな)「Humming Love」

https://www.youtube.com/watch?v=8D2ih-L8XOs

1話ステージより。恋の始まりを予感させる爽やかなロックナンバーです。



★SSGIRLS(歌:笹倉かな)「Sunny Spot」

https://www.youtube.com/watch?v=9qpZrwpQle4

サニスポ! ひまちゃんに捧げる依先輩のストレートな恋心がみ渡ります。



★ローレライ(歌:水上スイ)「メリトクラシー」

https://www.youtube.com/watch?v=k3ZdsgF7VmQ

挿入歌&8話ED。攻撃的な歌と演奏、挑発的な歌詞にゾクゾクさせられます。



上記OP&EDのカップリングは配信もされています。


◆SSGIRLS『Follow your arrows』(2024)

https://open.spotify.com/intl-ja/album/5ChF7TnkX5zGKQeOwUGNie?si=6k9CrPBBS_OJR6I0zsacbg



とにかく、原作・演技・音楽の三つはとても素晴らしいので、自信を持っておすすめできます。アニメに関しては全話放送が済み次第、追記できればと考えています。




(2024/7/18追記)


音楽エッセイ『コンナ音楽堂』に、本作の劇中歌アルバム2枚の感想を投稿いたしました。


★61. ささやくように恋を唄う『Sing a SonG』『メリトクラシー』(2024)

https://kakuyomu.jp/works/16818093073321060108/episodes/16818093081305289607

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