87. 2024冬アニメ振り返り〈後編〉【アニメ感想】『BASTARD!!』『バス江』『チェリまほ』(※2024/4/15追記)

後半はこちら3本の感想をお送りします。



◆『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』(2期)


『刃牙』と同じくNETFLIXでは先行配信済み。原作の魔法バトルには影響を受けた世代なので、アニメの方も1期からずっと視聴していました。ダーク・シュナイダーの俺様ムーブは痛快。軽薄な感じもすごく好きです。


2期の範囲ではイケメンたちが一気に大増量。侍たちに魔戦将軍と、長髪男子が多いのは名前の元ネタがヘヴィメタだからでしょうか。ファンタジー世界なので違和感はありませんが。むしろ耽美なので良し……?


耽美といえば、ダーク・シュナイダーとカル゠スの関係も濃厚です。心も体もズタズタになりながらお互いを求め合う姿が尊すぎてもう……! 思えばこれが真野のブロマンスへの目覚めであったのかもしれません。


ヒロインズの中ではアーシェス・ネイが一推し。不幸な生い立ちと一途な想いが切なくて。あの重すぎる愛を受け止められるのは、良くも悪くも甲斐性が有り余ったダーシュでないと務まらないというのは皮肉にも程がありますよね!?


脇役では、何と言っても子安武人さん演じるダイ・アモンの怪演が際立っていました。数少ない登場回にもかかわらず、1期第8・9話&2期29話は子安さんが喋ってる間じゅうずっと笑わせていただきました。




◆『スナックバス江』


原作読者としてはまさかのアニメ化に驚かされましたが、メディアの違いを理解したアレンジが面白かったです。お酒をぐ動作まで滑らかに動いているのには笑ってしまいました。


キャストのハマり方も絶妙です。特にあけ役の高橋李依さん、タツ兄役の落合福嗣さんの「原作と同じ声がする」感の凄まじさ。名作『それが声優』からもう9年も経つとは……実に感慨深いです(後方師匠面)。


ダグラスはま実写化、もりの自作ソング、毎回恒例のカラオケ(「夢を信じて」は反則!)、原作でもレアキャラのさわさん登場……などなど、12週間たっぷり楽しませてもらいました。配信限定の13話にも期待です。


(2024/4/15追記)

13話視聴。お下品! 地上波放送ギリいける気さえするのは、感覚が麻痺しているせい? 前作主人公カメオ出演も見どころ。カラオケデュエット、高橋李依さんの歌唱力! 普通に2期を待ち望んでしまう勢いです。




◆『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』


ピュアっピュアなボーイズラブのお時間。コメディはコメディで、ラブはラブで演出に力を入れてくるバランスの良さが際立っていました。


アニメになると黒沢くろさわの心の声がより一層うるさくて愛らしいです。こうして観返してみると、だちも始めは警戒してるようで、素質があるのを隠せていないのがニヤニヤしてしまいます。


序盤からちょくちょく見切れていた藤崎ふじさきさんが、5話辺りから暴走し始めるのにも笑いました。やはり視聴者の代弁者であるこの人がいないと始まりませんよね。


柘植つげみなと組の過程も丁寧に描いてくれて大満足でした。慣れないバイクで駆けつけた柘植が湊を会場まで送り届ける名シーンは最高に熱かったです。


勿論、メインである安達と黒沢の名場面からも目を離せません。8話資料室での一幕、その後すれ違いを経ての11話~最終話の流れも完璧でした。薬指に光る指輪や二人の将来まで描くキリの良さも文句なしです。


魔法がなかった頃にも心が触れ合っていた二人。魔法があったから心が通じ合えた二人。そして魔法がなくなった後も心を重ね合わせ続ける二人。最終カットの写真と「ただいま」「おかえり」が最高に尊い、充実の全12話でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る