48. 読書歴のようなもの(3)『源氏物語』からラノベまで【回顧録】

真野魚尾(まの・うおお)の『読書歴のようなもの』、三回目です。


〈前々回〉

★35. 読書歴のようなもの(1)幼少期~中学まで【回顧録】

https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330664307419719


〈前回〉

★42. 読書歴のようなもの(2)高校編【回顧録】

https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330665269672401


高校在学中~卒業後の詳細に関しては、軽くぼかします。とりあえず、地元とは別の都道府県に進学したとだけ。


地元の大学に進学した友人とは細々と交流が続いておりましたが、読書について語り合うことはあまりなかったような。『源氏物語』のことをちょっと話したかな? という程度です。




◆『源氏物語』紫式部


真野が手に取ったのは円地文子の現代語訳でした。大和和紀『あさきゆめみし』の原案でしたっけ? 漫画版を読んでいると、頭の中将×源氏の君の存在しないストーリーが頭の隅で進行していく不具合が私にはあります。


それはさておき。


ヤンデレの元祖として六条御息所が強烈な印象を残しました。葵の上はツンデレに分類されるのでしょうか。紫の上は相思相愛なのでギリギリ……アウト! フラフラしてないで素直に花散里にしときなよ、ニイサンよ。


光源氏って客観的にはゴミクズ野郎(生い立ちには一応同情します)なのですが、あれだけの超人的な甲斐性持ちでないと、そもそも多くの女性から惚れられないジレンマを感じます。心の中でどう思おうが、末摘花への態度とか。


本来個別に語るべきエピソードを同一主人公で無理矢理まとめたら、超絶浮気野郎になってしまったオチなのでしょうか。むしろ女性たちこそが主人公の群像劇であって、光源氏は舞台装置なのかもしれません。




◆日本の文学


古典以外も中高生の時から読んではいるものの、これといった作品名が思い出せません。


宮沢賢治を何冊か、『銀河鉄道の夜』は確実に読んだはずです。泉鏡花『高野聖』、伊藤左千夫『野菊の墓』、あとは……記憶力が限界です。


ふと尾崎豊が書いた小説を読んだことを思い出して、調べてはみたのですが、どの本だったのかまでは判明せず。短編が幾つか入った文庫本でした。刑務所のシーンがあったことまでは憶えているのですが……。




◆武侠小説


武侠に本格的にハマったのは働いてからになりますが、直接のきっかけは高校の時に読んだ吉川英治『新・水滸伝』。遺作につき未完なので、続きは学校の図書室にあった別の版で読んだはずです。


その後、安能版『封神演義』で仙侠ものに触れて、金庸の和訳を片っ端から……という流れだったと記憶しています。それと前後してゲームや映画などでも、武侠の世界観に親しんでいました。


この辺りの周辺事情は、自作への影響などと併せて、いずれ別の機会に語りたいと思っています。




◆ライトノベル


初めてラノベに触れたのは、実は高校の時でした。幼い頃にコロコロやボンボンを読ませてくれた旧友と再会して、『ロードス島戦記』や『スレイヤーズ』を貸してもらったのが始まりです。


真野が影響を受けたのは、どちらかといえば前者でしょうか。パーンとディードリット、スレインとレイリアみたいなロマンスがある方が馴染みやすいです。後でアニメ版も観た記憶があります。


旧友にはお返し代わりに、当時自分が書いていた小説をワープロ印刷して読んでもらいました。タイムトラベル&能力バトル群像劇で、現在の作風とは真逆の鬱展開も結構あった気がします。


その後旧友とは疎遠になり、小説を保存していたフロッピーディスクもデータが飛んでしまったので、詳しい内容を確認できないのが残念です。




思いのほか長くなってしまったので、また次回へ続きます。

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