35. 読書歴のようなもの(1)幼少期~中学まで【回顧録】
真野魚尾(まの・うおお)です。これまで漫画以外の読書歴をあまり語ってこなかったので、何となく振り返ってみようと思い立ちました。
おぼろげな記憶を掘り起こしつつ、ここに書き留めます。
◆知りたがり幼稚園児
父親の部屋に百科事典が揃っていて、手当たり次第に捲っていたような。地図帳とかもありましたっけ。もっと後、小学校の図書室での記憶とごっちゃになっているかも分かりません。
二階の寝室にチャイク……某知育書が一通り揃っていました。幼稚園時、もしかすると小学校低学年ぐらいまで読み耽っていたかもしれません。自分の書く詩には、知育本から得たユーモアが反映されているように思います。
毎夜、寝る前に母親が絵本など、物語の読み聞かせをしてくれていました。文庫本なんかもあった記憶。北杜夫のエッセイなどもあったかも。渋い。
◆おませな小学生
小学校時は家や学校で、世間一般と同じ児童書・児童文学を人並みに読んでいました。これといって特筆すべき事項はありません。タイトルがはっきりしている中では『はれときどきぶた』が最も印象に残っています。
『窓ぎわのトットちゃん』『サラダ記念日』などのベストセラー本が家に置いてありました。拾い読みぐらいはしたはずです。年を経るにつれて重みが増していくのを感じます。何気ない日常の尊いこと。
第4回でも少し話しましたが、学校でも家でも辞書を持ち歩いて、暇さえあれば捲っていました。中学進学時に買ってもらった講談社『日本語大辞典』(ブロック塀ぐらいデカくて重い)は今でも自室に持っています。
◆やさぐれ中学生
中学校時も、やはり特筆すべきことはあまりなく。引っ越しで小学校の友人と別れ、厳しい校則でアイデンティティを破壊され、人生で一二を争う程やさぐれていた時期なので、読書する余裕などなかったような。
どちらかというと、読むよりも書く方にシフトしていった時期と言えます。辞書・辞典類から、使えそうな単語を抜粋して書き写した創作ノートが、今も手元に残っています。
この頃に書いたファンタジー小説『ラグナレク』は当サイトでも公開中です。
◆Ragnarök ~ラグナレク~〈The Inner Light〉
https://kakuyomu.jp/works/16817330655632949186
いわゆるライトノベルというジャンルはまだ認知されていなかった時代だと思いますが、自然とそういった作風に書き上がりました。好んで触れていた少年漫画やゲーム、特にRPGなどの影響でしょう。
読書という点で言えば、中学時代は小説をあまり読まなかった反面、執筆のための資料漁りに力を入れ始めます。ファンタジー物の参考として、世界各地の神話や伝承、オカルト系の書籍などを、なけなしのお小遣いで買い集めていました。
上記の『ラグナレク』は北欧神話がモチーフですが、他にもケルト神話や密教、神道や古史古伝などが初期の作品に反映されています。レメゲトンなどの魔術書関連にも手を出していました。厨二病真っ盛りですね。
真野魚尾の『読書歴のようなもの』次回は高校時代を振り返りたいと思います。
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