31. 子どもからオトナまで……?【おすすめ指南書】
真野魚尾(まの・うおお)です。最近、各所を拝見していて、児童文学の波が来ているのを感じます。
実は真野も当サイトに登録する以前、参考のため児童文学を軽く読んで回ったことがありました。
当然ながら、子どもでも理解できるよう平易な文体で書いてあります。それでいて、作中の情景がありありと浮かんでくるのです。凝った表現など使っていないにもかかわらず、です。
これは大いに学ぶべきと思い、手に取った一冊がありました。児童文学の分野で長年ご活躍の作家様による、文章の入門書です。
◆『めんどくさがりなきみのための文章教室』はやみねかおる
しゃべる猫と少年との楽しいやり取りが文章上達のノウハウを優しく指導してくれます。五感を使った情景描写、気持ちを記号化して文に起こす、詳細に書いてから伝えたい部分だけ残すなど。小説だけでなくエッセイや作文にも役立ちます。
文章の組み立て方が整ったら、あとはそこに自分なりの表現を乗せていく番です。
ですが、書き進めていく中で、時々は言葉に詰まる場合があります。そんなときは臆さず、以前に取り上げた辞典類を参考にしています。
★第4回 執筆のお供にしています【辞典・WEBサイト】
https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330659149210334
要は自分の伝えたい内容が読者に伝わりさえすればよいのです。ただし、あくまで「作品のテイストに沿った」「自分の感覚にしっくりくる言い回し」に限ります。
さらに今回は「そんじょそこらの表現じゃ物足りないよ!」という方のために、もう一冊とびきりの参考文献をご紹介します。
◆『官能小説用語表現辞典』永田守弘
読んで字の如く、大人の小説で使われる多種多様な表現が、対象部位ごとに鬼のような数リストアップされています。ご丁寧にも引用元の例文まで添えられて。これで語彙力や表現力が高まるかどうかは、あなた次第です。
育ちの悪い真野は、ついお下品な台詞やシーンを書きがちです。できるだけお上品に言い表せるよう努力は欠かせません。
「そもそもそんなシーンを書かなければいいのでは……?」という声が聞こえてきそうです。そちらも今後できるだけ努力してみます。
作者が自分で個性だと思っているものが、作品のノイズになるのか、持ち味になるのか、対象となる読者層も関わってくるので、見極めが難しいですね。
次回は再び漫画を特集する予定です。Bの続きになるのか、はたまたGをお送りしようか、まだ迷い中です。来週までお待ちください。
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