4. 執筆のお供にしています【辞典・WEBサイト】
真野魚尾 (まの・うおお)です。たまには創作論っぽく、執筆に役立つ話も織り交ぜていこうと思います。
いきなり昔話から入りますが、真野は小学生の頃から家でも学校でもずっと辞書を持ち歩いている子供でした。休み時間にも本代わりに読んだりしていたのを憶えています。
その後中学・高校と進むにつれ辞書が大きく分厚くなり、外国語など種類が増え、さらには頭から通読したり、小説で使えそうな単語を片っ端からメモに取っていくなどエスカレートしていきました。
とはいえ、そのぐらいは多くの作家様方もされて来たのではないかと思います。問題なのは、そんな経験を経ながらも、真野が今程度の語彙力しかないという事実です。やる気に反して悲しいほどに頭よわよわです。
ならばその貧弱な語彙力、外付けで補えばいいじゃない――というわけで、今回は普段真野が執筆の際お世話になっている辞典類・WEBサイトから、主力級のものをご紹介したいと思います。
特に目新しいものはございませんが……と最初に予防線を張りつつ、まずは物理辞書2冊とアプリの説明から参ります。
◆『てにをは辞典』小内一
所謂コロケーション辞典です。「魚」であれば「魚が」「魚を」「魚は」「魚に」「魚の」などに続く言葉があらん限り羅列されています。自分で思い付くよりもっと相応しい表現がないかを探す時に重宝します。
◆『現代語から古語を引く辞典』芹生公男/金田一春彦
読んで字の如く、現代語から古語を逆引きで調べられます。「いを・な・まな」などニュアンス違いの単語や、関連する表現までも並列されているので、類語辞典としても機能します。巻末には古→現の索引が付録。
◆『物書堂』(iOS)
国語辞典や類語辞典、古語辞典、英和辞典をはじめとした各種外国語辞典をまとめてスマホ1台で操作できるアプリです。単語を途中入力しただけで、所蔵する辞書すべての見出しにヒットさせられる横断検索がとても便利です。
続いてWEBサイトをご紹介します。
◆Weblio類語辞典
https://thesaurus.weblio.jp/
おそらく作家の皆様も利用なさっている定番サイト。調べたい単語を入力して「項目を検索」するだけで類語・同義語が一覧表示される簡単仕様です。ある程度候補が絞られているので、サッと済ませたい時に便利です。
◆連想類語辞典
https://renso-ruigo.com/
同じくシソーラス(語彙集)ですが、類語・同義語だけでなく、元の単語から連想される関連語句までも一挙に表示してくれます。沢山の表現の中から相応しい言い換えをじっくり探し出したい場合はこちらをおすすめします。
◆用例.jp
https://yourei.jp/
こちらはコロケーション。「単語+てにをは」に続く文を用例とともに表示してくれます。例文は実際の書籍からの引用も多数あるので、あくまで用法の一例として参考にするにとどめるのが良いでしょう。
真野はこれらに加えて、各種辞書を見比べながら執筆を進めたり、設定を考えたりしています。
中でも一番酷使しているのが『物書堂』で、特に類語辞典は複数併用しています。このためだけにiOSを使用していると言っても過言ではありません。何はなくとも横断検索です。世界が変わります。
今回は真野魚尾の手の内を一挙に明かして参りました。創作活動は競争ではありませんし、お役立ちする情報はこうして共有できたらなと思っています。
何だかまた堅苦しくなってしまったので、次回は再びゆるい感じで行きたい気分です。さて、何を書いたものか……(本当にノープランです)。
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