ファミレス感覚でうちに人が来る
ほじ
第1話 家出したからあの家に行こう
うちは正直に言って普通のおたくからするとめちゃくちゃお家が汚いだろう。いや確実にそうだ。友達のお家にお邪魔しに行くと僕のお家より汚い家をまだ見たことがない。
それなのにどうして。遊ぶとなったら僕のお家が選ばれるのだろうか…
僕は勝手にお城のようなお家で外見も内見も立派なお家が人気だと思ってた。
いやそれは勿論人気に決まってるが
立派なお家に住む友達共は家に招待することを拒み毎日のようにうちの汚れたお家に快く来ては「汚ねぇな。」と嘆いてはくつろぎ始める。
うちは居心地が凄くいいらしい。
そんなある夏の日にお母さんに怒られたのか
幼じみが泣き目でうちの家に駆け込んで来た。
「家出したから今日泊めて欲しい!!!」
僕「いいよん。」
まま「家出〜?ままにLINE入れとくよ一応」
幼じみ「ままには言ないで!」
まま「あーい。」
たわいもない普段通りの会話をしてると
うちのみんなは暑さには耐久性があるとゆう名の痩せ我慢で夏に挑み節約を日中はしている。
幼じみが汗だくでパンパンに詰められた押入れから埃の被った扇風機を見つけ出し引っ張り出してきた。
コードを繋ぎ扇風機に電源を入れ風に当たっている。
しばらくすると埃の被った扇風機に顔を近づけ
「あ〜い〜う〜え〜お〜か〜さ〜ん〜の〜馬鹿野郎」と扇風機を変声機にして唱え始めた。
彼は小さい頃から喘息持ちである。
案の定数分も経てば咳がとまらなくなり凄く辛そうだ。
それを見て僕も僕のままもダメだが笑い転げてしまう。2人で看病してると
幼じみのままが突如家に来た。
幼じみ「え?なんでおると?」
幼じみのまま「家出ってここの家しかないやろうもん!帰るよ!」
親子喧嘩も始まり喘息も凄くなったこともあり本日は大人しくお家に帰った。
幼じみは初めて親に反抗し勇気を振り絞って
家出を決行してみたが喘息になり親に見透かされ迎えに来られ大失敗となった。
やはり親って偉大なんですかねぇ…。
ファミレス感覚でうちに家出してくるな!
ファミレス感覚でうちに人が来る ほじ @hojihoji_manju2
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