氷漬けになったこの世界で

キャラクター紹介

　主人公。

　研究所の実験体として育ち、名前をつけることにより、その名が呪いを引き寄せるための呪文になるために名前が存在しない。

　苗字は、雷（らい）。

　小学から中学２年生まで学校に通っており、クラスメイトや先生からは名前で呼ばれず、苗字だけで呼ばれた。

　属性は、100パーセントのうち、1パーセントが電気、2パーセントが雷、残りが氷。

　一人称は「俺」。

　転生してから、転生前の記憶がない。

　嫌いな色は、緑(みんなと違う色ということで、トラウマを抱いたため)。

　好きな色は、黒(みんなと同じということで、安心できるため)。

　赤ちゃんの頃から、6歳まで｢ワンエイスの末路｣という、ワンエイスとの人外を集めて実験するという研究所の中で育ち、小学校入学を機に、外に出る許可が出て、叔父、父との3人暮らしとなる。

　家族からも名前で呼ばれず、叔父のライハイツからは「甥っ子」または「甥君」、祖父から「孫」と呼ばれていた。

　死に寄せという魔力を持っているために、自分のまわりでは、二日に一回のペースで、殺人事件、自殺、事故死など自分以外が事件に巻き込まれ、死んでいく。

　そのために「歩く死に神」と呼ばれるが、そのことは肯定している。

　だが、なぜか自分が「ライハイツ」と呼ばれることは嫌がっている。

　ライハイトやライハイツとは違い、人とかぶるような名前は嫌いである。

　天然で、予想もしない答えを出すところがあるが、本人は自覚していない。

　人の気持ちにも鈍感であり、スクイアットロの毒舌が嫌みにはとっていない。

　嫌われていることにも気づかないし、悪口を言われても、いじわるをされても、暴力沙汰や命に関わる事件にならない限りは、それをネガティブな意味にはとらない。

　殴り合いの喧嘩には強くないものの、困っている人がいたら、迷うことなく、助けにいく。

　純粋無垢で、善意が強く、お人好しで、穏やかな性格だが、無自覚に、人を振り回すところがある。

　赤ちゃんの頃から小学１年生の勉強ができるなど、生まれながらにして天才であるが、どうしてそれができたのはも不明である。

　人外と人間のワンエイスだが、何の種族との混血かはわかっていない。

　母親が人外とのクウォーターだが、母親自身も何の種族とのクウォーターかもわかっていない。

　また、父方の祖父母のことはわかっていても、母方の祖父母のことも不明である。

　死とともに発動するパラレルループという能力はあるものの、本人はなるべく使わないようにしている。

　そもそも、なぜそんな能力を使えるのかも謎である。

　人を助けたい気持ちはあるが、自分を犠牲にしてまで、果たそうとはしない。

　無謀なこともしないために、何回も殺されたりすることはない。

　勝てないと思った相手には、理由もなく、勝負に挑んだり、相手を挑発したり、自ら危険なことに首を突っ込んだりもしない。

　優柔不断なところもあり、選択肢を出された時にすぐに決断ができずに、いつも先延ばしにするところがある。

　また、美人に弱く、一目見ただけで好きになることも少なくはない。

　だが、一途というわけではなく、新しい美人との出会いがあれば、そちらに乗り換えることもある。

　美人でも性格がいい美女には惹かれるが、性格が悪いとそんなんでもない。

　勉強はそこそこできるものの、難しい説明を理解することに欠けているため、あまり話がわからないところは、どういうことなのか問い詰めたりせずに、早めに話しを終わらそうとするところがある。

　緑色の髪は黒く染めて、緑色の瞳も黒のカラコンでごまかしている。

　ちなみに、自身の髪の色と瞳の色はコンプレックスにつながっている。

　その原因としては、研究所にいる時は気にしなかったものの、小学校に入学した時に、髪の色と瞳の色をからかわれてから、非常に気にするようになり、それ以来は髪と目の色をみんなと同じような色にしている。

　純粋で人を疑うことがないために、惑わされやすく、言われたことに真に受けて、そのことに一喜一憂するところがある。

　言われてから、そのことについて悩み始めるところがあるが、言われなければ気にもしなかったりする。

　他の子に比べれ、精神の成長や学力の向上は早かったものの、小学6年生あたりから、周囲のクラスメイトに抜かされていく形になり、精神年齢が幼いままとなる。

　小学も最初は私立に通うものの、勉強が6年生から追いつかなくなり、小学校を卒業してから、公立の中学校に入学することになる。

　スクイアットロ。

　リスの姿をした相棒。

　その正体は、不明。

　一人称は「おいら」。

　過去に「リスナー」や「リスニー」と呼んでいる人もいたらしい。

　氷化、樹木化、岩化した少女たちを、なぜか「美少女」と呼び、異空間に置いておく。

　なぜか、主人公の能力のことを知っている。

　岩に封印された美少女や、氷に封印された美少女のことは気に入っているが、樹木に封印されていたライハイトに対しては、嫌っているものの、上司の命令で仕方ないからという理由で、一緒にいる。

　好き嫌いが激しく、好きな人には思いやりがある行動を見せるが、嫌いな人には嫌み丸出しの毒舌を示すという、好き嫌いで態度が極端に変わる。

　嫌いな相手は、過去に生意気なことを言ったライハイト、手のかかる雷はいと、幼い子供（理解不能なため）、天然で鈍感な主人公である。

　特にその相手に対しての毒舌は激しい。

　ひねくれている性格だが、アドバイスをしたり、くわしく説明しようという配慮はある。

　だが、二回も同じことを説明することは嫌いであり、以前言ったことを覚えていない時は「どうせ、忘れる」と言い、説明を放棄してしまうところがある。

　非常に根に持つ性格であり、一度されたいやなことは忘れず、そのことを何年たっても言い続けることがある。

　人の気持ちを理解しようとするところよりも、理屈だけで動くために、トラブルに衝突したり、悩みに寄り添えない。

　上司。

　スクイアットロの話に出てくる上司だが、その姿や人物像は不明。

　そして、スクイアットロに命令を出しているとこのことらしい。

　ライハイト。

　１００年もの、異空間で樹木の中に封印されていて、なぜか記憶が混濁している。

　なぜか、なのです口調で話す。

　幼稚園の頃は生意気さが目立ったが、小学校に入学しあたりから、徐々に落ち着いてきた。

　面倒見がよく、従弟である雷はいとを自分の弟のように可愛がっていた。

　ライハイトの母。

　暴食のいじめ殺しに食べられてしまった故人。

　ライハイツという名前の妹がいる。

　異世界最強の種族オーグレスだが、孤児であるため、詳しいことはわかっていない。

　幼少期に妹と一緒に、孤児だけが集まる異世界の児童養護施設に来たため、自身の正体や出自が、詳細にわかっていない。

　ライハイツ。

　本名は、雷（らい）はいと。

　主人公以上の天然だが、本人に自覚はない。

　穏やかかつ、お人好しな性格だが、持ち前の天然で、無自覚に周囲を振り回し、疲れさせているところがある。

　その天然さは、普段はボケ役の主人公をツッコミ役に回したくらいである。

　パラレルワールドでは、誕生日に母親を亡くした。

　漢字は得意だが、ひらがなやカタカナが書けないというのは、どうしたらこうなったのかは謎である。

　サッカー部に所属していても、ルールを理解していない。

　一度思い込んだら、軌道修正がつかないところがあるために、学ランは陸軍で、セーラー服は海軍が着るものと思い込んでいる。

　聞かれたことに対し、的外れな答えを出す。

　高校に受験していても、合格できるほどの学力はない。

　幼少期に亡くなってしまった母親との記憶を美化しており、主人公がパラレルループする前の時間軸では、理想を描いた女性になっていた。

　従姉のライハイトのことも好きであるため、自身が何者かに殺される前に、雷の異能力で封印を解いた。

　ライハイツの母。

　姉と同じく、暴食のいじめ殺しに食べられてしまったために、物語開始時点では、すでに故人。

　息子のはいとが小学生の頃に、先生からは、発達障害を疑われて、学校に呼び出されたが、「この子は少し、人より変わっているだけ」という理由で、それを否定した。

　赤ちゃんの頃に、姉に連れられて、異世界の児童養護施設にやってきたため、自分自身のこともわかっておらず、オーグレスがなんなのかもよくわかっていない。

　主人公の父方の祖父。

　雷はいとの父で、主人公の祖父。

　妻に先立たれた。

　普段は仕事で、家にいないことが多い。

　息子たちの育児は、妻に任せっきりであり、妻が亡くなっても自分で教育することはなく、孫息子である主人公に息子ライハイツの教育を任せて、三者面談や高校見学もやらせていた。

　厳格ではあるものの、家にお金を入れるだけで、子供や孫に無関心。

　暴食のいじめ殺し。

　常に空腹に飢えており、相手の能力を食べることができるが、それは無限ではなく、満腹を感じると、能力を食べることができなくなる。

　氷に封印された美少女。

　何かしろの事情で、異空間の中でコールドスリープの状態で１００年以上の眠りについている。

　紫色の髪を持っていて、封印される前は、スクイアットロのことを「リスナー」と呼んでいたらしい。

　岩に封印された美少女。

　どういった事情が、岩の中で１００年以上の眠りにつく美少女。

　青髪短髪とのことらしい。

　封印される前は、スクイアットロのことを「リスニー」と呼んでいたという。

　紫髪の少女。

　主人公の２回目に好きになった人である。

　主人公がパラレルループをする前に、いじめっ子グループから助けてくれた。

「クウォーターの末路」で育ったため、自身の出自がわかっておらず、名前もない。

　なのです口調で話す。

　まほさん。

　主人公がパラレルループをする前に、主人公の叔父であるライハイトと結婚した。

　子供を授かることができたか、家族ともに殺されてしまう。

　主人公の初恋の人でもあるが、叔父と結ばれたことにより、身を引くことになった。

　叔父の高校時代の同級生。

　まほさんとライハイツの子供。

　パラレルワールドのみで存在する1歳。

　言葉は話せない。