う◯ちと神話と文学と
先日、倉沢トモエ氏がご当地妖怪について書いているのを読んだ(注1)。
尻から出たものを食わせようとか尻を舐めさせようとか、端的にいって素晴らしすぎる。常に木の枝の先につけたう◯ちを掲げて走り回っているレベルの精神年齢の私だ。とても楽しくなってしまった。
同時にその妖怪を知らなかったことを恥じ、妙に対抗心めいたものも出てしまった。
う◯ちのことで負けるわけにはいかない!
私は記憶の中の(文学的)尾籠なお話をかき集めることにした。
ぱっと思いつくのは以前にも書いたハイヌウェレ(注2)である。
オオゲツヒメとウケモチは口から出すので、少し違う。惜しいことをしたものだ。
う◯ちといえば、スサノオは異伝ではう◯ちを放り込むし、その親の元奥さんイザナミの死に際、ハニヤスビコ、ハニヤスビメが生まれくるあたりはなかなかの描写である。
源氏物語では桐壺更衣が馬道になにか撒かれていたが、まぁ、あれ、う◯ちであろう。
う◯ちといえば、今昔物語(や宇治拾遺物語、そして芥川も用いた)平中の話なんてのもある。
実際のブツではなかったとしても、飲んでかじるというのは、かなりアレだ。具体的な描写をするとバンされかねないぐらいにアレだ。
私は常にう◯ちう◯ちと騒いでいるが、これは別に異常なことでもないように思えてきた。
みんな、う◯ちが大好きなのだ。どんなに澄ました顔をしていようと、皆心のなかではう◯ちを枝につきさして走り回っているにちがいない。これを読んでいる方もみなそうにちがいない。なぁ、そうだろ? 正直になるんだ!
う◯ちについて思いを馳せる人は私だけではないらしい(しつこいが注1も参照)。
知らなかったがこのような本まで出ているようだ。
購入予定リストにいれておかなくては。
頭木弘樹編『うんこ文学 漏らす悲しみを知っている人のための17の物語』(ちくま文庫)
注1:倉沢トモエ「290 怪談!」『綴りかた日記』
https://kakuyomu.jp/works/16816452221508425967/episodes/16817330661483588628
ここで記されていたご当地妖怪について、筒井康隆(考えてみれば筒井もう◯ち描写が好きそうだ)の「走る取的」風に書いてくれと無茶振りをしたら、本当に書いてくださったのが次の作品である。
倉沢トモエ「隣の柿」
https://kakuyomu.jp/works/16817330661860948946
なお、氏には『かっこいいスキヤキ』所収の「ロボット」という作品についても教えていただいた。
拙作「約束の地まで」コメント欄より
https://kakuyomu.jp/works/16817330660608711495/episodes/16817330660608727721
注2:「オオゲツヒメメンチとウケモチのつみれ:ウケモチごっこ」『御痴走貼』
https://kakuyomu.jp/works/16817330657029655846/episodes/16817330660545946028
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