か(ー)にばるの巻
オオゲツヒメメンチとウケモチのつみれ:ウケモチごっこ
神話は好きでそれなりに詳しい。
色々と面白いものがたくさんあるが、中には思わずツッコミを入れたくなるようなものがある。
死体化生型作物神話というのがある。
日本で言えば、タイトルに入っているオオゲツヒメやウケモチといった神様の話であり、殺された女神の身体から作物が出てくるというものだ。
この手の話で有名なのにイェンゼンという民族学者が紹介したインドネシアのハイヌウェレ神話というものがある。竹取物語ならぬ椰子取物語とでもいうのだろうか、まぁ、ココヤシから生えてきた女の子の話である。
このハイヌウェレ、高価な金属食器を生み出すことができる。ただし、財宝は尻から出てくる。
知り合いにハイヌウェレにはボラ◯ノールが必要ではないかと心配していたバカがいたが、たしかにバカの言う通りかもしれない。
なお、日本の方は口から出す。
山のほうを向いて口を開けば山の幸、海の方をむいて口を開けば……って、それは相手も激怒しちゃうよとは先程のバカの感想である。
このバカ、この神様の名前が飲み屋に使われているのを見て、「飲み屋で口から出てくるといったら、あれだよね。やる? やりたい? 黒石っちもやりたいよね? ウケモチごっこやりに行く?」とかいうバカであった。バカかつ変態という清々しいまでの駄目人間。さすがバカの魔窟の住人である。
カウンターの方を向いて、その居酒屋の幸を口から……。良くて出禁、悪ければ神話の再現で斬り殺される。うん、それで良いか。
そして、バカの身体から様々な作物が……トリフィドとかマタンゴとかが生えてくる未来しかみえない。あいつが斬り殺されたら、火炎放射器で消毒する必要があるな。
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