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2024年7月11日 11:59
前にコメントした67歳の源公子です。今「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」「ハーメルン」の比較と考察(サイト比較エッセイシリーズ③連載)の2回目を書いています。そのなかで明千香さんの「ライトノベルって何なの?」の文章を使わせていただいてよろしいでしょうか? この文章は、まさに目から鱗。私のカクヨムに対する違和感を全て解決するものでした。勝手に使用しては盗作になりますし、できれば名前入りで紹介したい。 ダメでしたら、明千香さんの文は削除して掲載しますのでお返事ください。*******カクヨムのエッセイでこんな文章を見つけました。「ライトノベルとは、『1990年の初めごろにロールプレイングゲーム(ドラクエ?)から派生した剣と魔法と勇者とダンジョンをテーマにした小説』に対して名付けられたものであり、小説掲載サイトとは、30年昔にライトノベルの読者だった、10代から20代の若者たちが大人になり、過去を懐かしみつつ、自分も小説を書いてみようと集まる場所。カクヨムの利用者に男性が多いことも(男8:女2)平均年齢が高い(30〜50代)ことも説明できる。今のラノベは、使い勝手の良い便利な小説サイトとテンプレで書ける世界観を手に入れた、おじさんおばさんたちの楽しい(交流)の場なのです。出版社も、それを知って儲けの手段として、書籍を発行しているのです」 これを読んで、初めてカクヨムと異世界転生に対して感じていた「違和感」の訳がわかりました。なぜゲームのCMが巨乳を振り回す裸女ばかりなのかも。見せる対象が中年男性だからだったのです。 勇者とは、日常から異世界へ行き試練に会い、勝利して宝を得て帰還。もといた世界にそれを還元する【行きて帰還する英雄の物語】(NHK100分で名著/キャンベル・千の顔を持つ英雄)であるべきなのに、異世界転生は行ったまま戻ってこない。 人間社会には「子供を捨てて、大人になる」成人儀礼があります。「幼児の人格と精神において死に、責任ある大人として蘇る」ためのものです。なのに死んだまま戻って来ない!「もう社会人疲れた。ゲームしてた子供に戻りたい」自分さえ楽しければいい、引きこもりの“死んで生き返らない英雄”なのです。つまり社会に対して何一つ富をもたらさない、英雄とは呼べない存在なのです。 死んでから自分だけ幸せになればそれでいい。アルカイダのリーダーは自爆テロ要因の若者に、「ジハードを戦えばアラーがご褒美に、美人のお奥さんを5人天国で用意しているぞ。だからしっかり死んでこい」と囁くそうです。アンデルセンは「貧乏人は死ぬしか救いがない」と言ってマッチ売りの少女を書きました。 死んだ後で、幸せになって本当に幸せですか? 異世界転生ってそういう「絵に描いた餅」を楽しむ小説なのです。 でもおじさんおばさんがライトノベルを書くという遊びは、最盛期を過ぎて今は下降中。ブームは頂点に達した時、滅びの歌を歌いだす。KADOKAWAが、本格的に「異世界転生」に参入したのは、去年の夏だったと思う。遅きに失した感があります。 角川書店の頃が良かったと言いながらカクヨムから去っていく人たちよ、時代はカクヨムをもう見放したかもしれません。あと何年ブームは続くのでしょうか……。
作者からの返信
源公子さま、どうぞ、私の書いたものをどこでもご自由にお使いください。名前もOKです。私の独りよがりな考えでもあるのだけど、自分はこう考えると発信するのは、書くものにとって、大切なことだと思います。源さまは、ラノベを深く掘り下げて、社会&哲学考察にまで発展させましたか。さすがです。私の場合は、エッセイを書くことは、小説を書くためのモチベーションアップなので、あまりのめり込むと本末転倒になりそうで…。源さまのますますのご健筆を、カクヨムの片隅でお祈り申し上げています。
前にコメントした67歳の源公子です。
今「カクヨム」「エブリスタ」「小説家になろう」「アルファポリス」「ハーメルン」の比較と考察(サイト比較エッセイシリーズ③連載)の2回目を書いています。そのなかで明千香さんの「ライトノベルって何なの?」の文章を使わせていただいてよろしいでしょうか?
この文章は、まさに目から鱗。私のカクヨムに対する違和感を全て解決するものでした。勝手に使用しては盗作になりますし、できれば名前入りで紹介したい。
ダメでしたら、明千香さんの文は削除して掲載しますのでお返事ください。
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カクヨムのエッセイでこんな文章を見つけました。
「ライトノベルとは、『1990年の初めごろにロールプレイングゲーム(ドラクエ?)から派生した剣と魔法と勇者とダンジョンをテーマにした小説』に対して名付けられたものであり、小説掲載サイトとは、30年昔にライトノベルの読者だった、10代から20代の若者たちが大人になり、過去を懐かしみつつ、自分も小説を書いてみようと集まる場所。カクヨムの利用者に男性が多いことも(男8:女2)平均年齢が高い(30〜50代)ことも説明できる。今のラノベは、使い勝手の良い便利な小説サイトとテンプレで書ける世界観を手に入れた、おじさんおばさんたちの楽しい(交流)の場なのです。出版社も、それを知って儲けの手段として、書籍を発行しているのです」
これを読んで、初めてカクヨムと異世界転生に対して感じていた「違和感」の訳がわかりました。なぜゲームのCMが巨乳を振り回す裸女ばかりなのかも。見せる対象が中年男性だからだったのです。
勇者とは、日常から異世界へ行き試練に会い、勝利して宝を得て帰還。もといた世界にそれを還元する【行きて帰還する英雄の物語】(NHK100分で名著/キャンベル・千の顔を持つ英雄)であるべきなのに、異世界転生は行ったまま戻ってこない。
人間社会には「子供を捨てて、大人になる」成人儀礼があります。「幼児の人格と精神において死に、責任ある大人として蘇る」ためのものです。
なのに死んだまま戻って来ない!
「もう社会人疲れた。ゲームしてた子供に戻りたい」自分さえ楽しければいい、引きこもりの“死んで生き返らない英雄”なのです。つまり社会に対して何一つ富をもたらさない、英雄とは呼べない存在なのです。
死んでから自分だけ幸せになればそれでいい。
アルカイダのリーダーは自爆テロ要因の若者に、「ジハードを戦えばアラーがご褒美に、美人のお奥さんを5人天国で用意しているぞ。だからしっかり死んでこい」と囁くそうです。アンデルセンは「貧乏人は死ぬしか救いがない」と言ってマッチ売りの少女を書きました。
死んだ後で、幸せになって本当に幸せですか?
異世界転生ってそういう「絵に描いた餅」を楽しむ小説なのです。
でもおじさんおばさんがライトノベルを書くという遊びは、最盛期を過ぎて今は下降中。ブームは頂点に達した時、滅びの歌を歌いだす。KADOKAWAが、本格的に「異世界転生」に参入したのは、去年の夏だったと思う。遅きに失した感があります。
角川書店の頃が良かったと言いながらカクヨムから去っていく人たちよ、時代はカクヨムをもう見放したかもしれません。あと何年ブームは続くのでしょうか……。
作者からの返信
源公子さま、どうぞ、私の書いたものをどこでもご自由にお使いください。名前もOKです。私の独りよがりな考えでもあるのだけど、自分はこう考えると発信するのは、書くものにとって、大切なことだと思います。
源さまは、ラノベを深く掘り下げて、社会&哲学考察にまで発展させましたか。さすがです。私の場合は、エッセイを書くことは、小説を書くためのモチベーションアップなので、あまりのめり込むと本末転倒になりそうで…。
源さまのますますのご健筆を、カクヨムの片隅でお祈り申し上げています。