第33話 ライトノベルって、なんなの?<7>
ちょっと話題を変えます。
小説でいうと、起承転結の転かな。(笑)
私が<ライトノベル>という言葉を知ったのは、カクヨムで小説を書き始めてからのことです。
ここで書かれている皆さまにも、カクヨムで初めて<ライトノベル>という言葉を知ったとおっしゃられる方が多いようです。
それでネット検索で調べたら、1990年の初めころにRPGゲームから派生した剣と魔法と勇者とダンジョンをテーマにした小説に対して名づけられたとありました。
いろいろと諸説はあるようですが。
ライトノベルという言葉が作られる以前の中高校生向きの小説はなんと呼ばれていたかというと、学園ものだとジュニア小説、ファンタジーだとジュニアファンタジー小説だとか。
もう少し年長になると、なんとまあ、アダルトジュニア!(笑)
話は変わりますが、ジュニア向け小説のコバルト文庫ってご存じですか?
これもまたネット検索で調べますと、創刊は1965年。
そして時代の移り変わりとともにその内容は変遷を重ねながら現在まで続いています。しかしながら少女向け小説というコンセプトは創刊当時から同じだそうです。
さて、コバルト文庫では1983年から公募も始めて、当時の受賞者にはのちに直木賞を受賞された山本文緒、唯川恵、角田光代などがいらっしゃいます。
ジュニア小説とか少女向け小説とかいう言葉も古臭いですが、書かれていた内容もまた現在カクヨムで読むライトノベルとは違った雰囲気があったのではと想像します。
ところでいまから35年昔、純文学の同人誌でまじめに文学修行をしていた私ですが、コバルト文庫との出会いがありました。
同人誌の主宰者の姪御さんが、このコバルト文庫新人賞を受賞されたのです。
書店で買って読んだことは覚えていますが、申し訳ないことにまったくストーリーは覚えていません。ただ、文章が格調高くみずみずしかったというのはよくおぼえています。
ふと思いついてこの方のお名前もネットで検索しましたら、いまも作家として活躍されておられました。
年齢を見て、「この方が賞を受賞されたのは、確か20代半ば。ひえ~~、おばちゃんになられて」と思ったのですが、うん、あの頃は私も若かった。(笑)
それにしても、ライトノベルという言葉はわりと最近に作られた造語だったのですね。
そのまえはジュニア小説とかと言われていて。
だけど、そのジュニア小説とかジュニアファンタジー小説とか、少女向け小説とか男の子向けだとジュニア冒険小説いう言葉が、いまは口にするのも恥ずかしいほどに古臭くなっています。
……ということは、そのうちにライトノベルという言葉も古臭くなるかも知れませんね。
いま書店の本棚に溢れている転移転生小説や中華後宮恋愛小説も姿を消すかも知れません。
前回で書いた一世を風靡したハーレクインロマンス小説が消え去ろうとしているみたいに……。
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