第27話 ライトノベルって、なんなの?<1>
この春休みに、長女が孫2人を連れて帰省していた時のこと。
ショッピングモールの中にある書店で、4月より高校2年生となる孫が、「ばあば、お勧めの本ある?」と聞いてきました。
70歳を超えて現役の高校生にお勧めの本の相談を持ちかけられるなんて、これはちょっとニマニマしてしまう喜びです。
そうそう、40代半ばの長女は服を買う時はいつも私と一緒です。
似合うかどうか私の意見を聞きたがります。
ちょっと尖った個性的な服を扱う店で、私は長女と若い販売員さんを相手に30分くらいお洒落談義で楽しくお喋りできます。(笑いを取ることもできます!)
これもまた、ニマニマしてしまう喜びです。
しかしながら考えてみると、私は自分の人生において読む&書くと縫う&編むことしかしてこず、そしてそのうえにそれを活かせる場として、孫と長女のみという狭い世界しか築けなかったということであり……。
独りでニマニマしても、自慢話として他人さまに話せるようなものではありません。
またまた話は逸れてしまいますが、そういうこともあって、現在カクヨムで書いている着物を縫うことが大好きな三十路おばさんである萬姜さんを主人公にした中華ファンタジー小説を書いている時は幸せです。
話をもとに戻して、現役高校生にお勧めの本の相談を受けて、私が選んだのは上橋菜穂子さんのファンタジー小説『獣の奏者』(番外編も入れて全5巻)でした。
そして家に帰って、長女の「ファンタジー小説とライトノベルの違いってなんなの?」という疑問から始まった読書談義に、三世代の女たちで花が咲きました。
そのことを軸にして、今回もおおいに脱線しつつ『ライトノベルって、なんなの?』を連載していこうと思います。
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