第11話 終活に励んでいます<3>



 趣味の話がカクヨムに手芸と続き、最後はTVゲームのこと。


 私のTVゲーム好きは、任天堂のファミコン発売と同時なので、ほぼ40年になる筋金入り。


 不器用なので、スーパーマリオに代表されるようなアクションゲームは好きではない。謎解き要素のあるロールプレイングゲームが好きだ。


 しかし今ではゲームもなかなかに進化して、難易度を設定するとロールプレイングにアクションがプラスされたゲームが楽しめるのがありがたい。


 いい歳をしてTVゲームかと思われるかも知れない。


 でも近所の集会所で開催される老人会で、脳トレのプリント(簡単な計算や2つの絵を比べての間違い探しなど)するよりも、TVゲームのほうがずっと脳みそには刺激になると思う。


 40年の間にクリアしたゲーム1つ1つに捨てがたい思い出がある。


 一時期は、歴代のゲーム機とゲームソフトと必勝本を保存していたが、5年前からこれも少しずつ処分して、いま手元にあるのは、プレステ5とその購入時に買ったソフトが3本。


 しかし、ドキッとすることに心臓に負担がかかるようになったので、敵が出ない設定での『マインクラフト』以外は出来ない体となっている。(笑)




 ところでいまの時代はゲーム機とゲームソフトがあれば、あとはすべてネットで検索すればよいので、昔のように必勝本などの紙媒体を買い込む必要性はなくなった。


 TVゲームに関係すものすべてが、テレビ台となっているチェストの小さな引き出し1つに収まっているのが、片づけ魔の私としては嬉しいかぎりだ。


 ゲームも自作小説も写真もすべてデーター化されて収まっており、私が死んだあと、誰の目に触れることもなく、誰に後始末を頼むこともなく、そのうちにハードの消失とともに消滅してくれることだろう。




 そうそうデーター化といえば、私は若い時に純文学系の同人に所属していたことがある。そのときに発行した雑誌を処分するときに、自分の作品だけをデーター化してある有料サイトにアップした。


 そうしたらなんと困ったことに、有料会員をやめてもいまだにそのページが残っている! 


 連絡をとって削除してもらおうかと思ったり、「その会社も永遠に存続することはないだろう、そのときは消える」と思ったり……。




 ≪追記≫

 

 まさかまさかなのですが、この『終活に励んでいます』が、いろいろな方に読まれているようです。


「意外と、カクヨム利用者の平均年齢は高いのかも?」と思ってしまいました。


 そして、「老人性不安症や老人性不眠症にあらがいつつ、私のように、カクヨムで異世界ファンタジー小説を書いている方もまた多いのかも?」とも、思ってしまいました。


 いまの時代の還暦はまだまだお若いので、前期高齢者(65歳以上)でのこのカクヨム利用者って、どのくらいいるのでしょうか? (笑)


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