第9話 終活に励んでいます<1>
70歳を過ぎてしまったという年齢もあって、現在、終活に励んでいる。
もともと私は<捨て魔>。
それでも暑い8月は、捨てる手が止まっていたが、9月になって朝夕涼しくなってきたこともあり、またまた復活!
私は、物にも人にも執着しない(溜め込まない)性格のようだ。
これは現在の家で転居がちょうど20回、そして幼稚園から高校までの在学した園と学校が2園と7校という経験が、(普通は、1園と3校だろう)、性格をいびつにした結果だと思う。(笑) 教科書も思い出の品も友達も捨てての、転居に転校だ。
不必要な生活雑貨は持たないので、もともと家の中は片づいているほう。
そして、70歳を過ぎてから、処分する物の中に『思い出の品々』『趣味の品々』というものが含まれるようになった。『思い出の品々』の代表格は、写真とか節句の人形。『趣味の品々』は、布地・毛糸・書籍など。
先日、その『趣味の品々』の中のブログを閉じることにした。(ブログは物ではないので、捨てたという言葉の使い方はおかしいかな?)
パソコンを手に入れた20年前から、ネット上に、日々の生活のあれやこれやを書き散らかしてきた。
初めのころはブログという名前はなく、公開日記と言われていた。その後ブログに移行して、使い勝手のよさそうなサイトもいろいろと試しつつ、現在のブログはほぼ10年も続いた。
ブログを閉じる一番の理由は、「過ぎた事柄を記録する時間を、現在進行していることに使えよ!」と考えたことかな? それほどに、いまの私は、何をするのにも、若い人には想像もつかないほどに時間がかかるのだ。
そしてもう1つ。
自分の平凡な日々を記録として書くよりも、自分とは別の生き方をする人物を主人公にして<カクヨム>で小説を書く方が、ずっと面白いし楽しい。
たぶん、脳みそもフル回転していると思うので、こちらのほうがボケ防止になる。
ブログを閉じるとしばらく立ち直れないくらの喪失感に襲われると思っていたが、意外と清々している。
いずれ自分の命そのものも無くなるのだと思えば、そういうものなのだろう。
歳をとるということでいいこともあるということだ。
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