ふたりの約束(おとうとのぼく)

生まれた日今でもよおく覚えてるそういう兄の誇らしげな顔


泣いた顔もう見飽きたわいと笑う兄ぼくは少しも泣いてないやい


靴飛ばし幼心に悔しさの残るたたかい兄の厳しさ


一度でも勝ちたいと思う気持ちだけ誰にも負けぬ自信はあるから


兄からのお下がりいつもぶっかぶか沢山食べて大きくならねば


父と兄節分鬼をやっつけろおーにはそーとふくはうち


雪かきの天才兄弟おでましよ息を合わせてほれよいこらしょ


兄からの報せは聞きたくなかったと初めて泣いたおとうとのぼく


夕飯に間に合わなかったことがないぼくと母さん二人きりの夜


もう一度あなたに会えるはずならば幸せだったと伝えてやりたい



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ふたりの約束 S @hibiki_works

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