エタニティーワールド

第25話

「ランクはお前達の働きや評判で上がり下がりする。頻繁に上下するようなものではないから気にするな。」

「わかった。じゃあもう行くね。」

「何も言わないのか？文句の一つや二つ言われると覚悟したんだがな。」

「目的が達成されたから。」

そう言ってセイたちは部屋を出て行った。

一階にある依頼ボードをみる。

うーん。私たちのランクだと…薬草集め、弱い魔獣の駆除くらいで報酬も少ないな。

「クロエ、レン、どれがいいと思う？」

「ではセイ様、こちらにいたしましょうか。」

クロエが一枚選んでセイに見せた。

ハタココ村の魔獣鼬子(イタコ)退治。報酬20シルバー。追加報酬要相談。

鼬子とは、小型の魔獣で胴が長くすばしっこい。畑の作物を狙って村によく現れ、口は大きくないが歯は鋭くどんなものでも簡単に噛み切ってしまう魔獣だ。

「悪い話ではないですね。鼬子でこの報酬なら。」

レンも問題なさそうだった。

セイ達はこの依頼を受けることにした。