親バカ魔王様が生まれ変わって勇者に?!

@Kngr

エピローグ

私の名前はジェノバ。勇者であり、人間である。私の目標及び国からの指令は魔王討伐。

300年前に侵略された土地を奪い返すことが最重要任務である。

 300年前に突如とし現れた魔人達によってこの国「ユートピア」は瞬きに廃れてしまった。

今や国とは名ばかりの小さな村のようなもの。

人間が魔人に太刀打ちするにはそれなりの腕が必要となる。その為に幼少から皆が訓練し討伐出来るようにしている。しかし、ここ数年魔人達の動きが鈍くなっている。それというのも先代魔王である「サトゥルノス」が死んだためだと噂されており、今ではその子供が頭になっているとのこと。そこで子供を討伐し領土を奪還すべく今回白羽の矢がたったのが私だった。

 しかし。私は前世の記憶を所有してまま生まれた。転生…輪廻…に近いものなのだろう。そして、何を隠そう私の本当の正体とは先代魔王「サトゥルノス」である。何の因果で魔王が人間に生まれるものか…しかも勇者として討伐命令が下された…。

「俺が…我が子を討伐…そんなこと出来るわけねぇよ」力無く呟くしかない。討伐命令を受けた際は無血開場、もしくは和解を提案したがそんなものは受け入れられ無かった。

「仕方ないことなのかもな…やるしかねぇよな」まずはパーティーでも組んで根城まで言って話せば何とかなる。そんな風に考えていた。

 しかし、気付いていなかった。我が子がどのように成長したのか。パーティーを組むことがどれだけ難しいのか。これは転生した魔王が奮闘する物語である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

親バカ魔王様が生まれ変わって勇者に?! @Kngr

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る