ちょっと一息(筆者の独り言)
原案は二〇〇〇年初頭、当時所属していた文芸部用の草案として書き起こしていたものです。
およそ八千字くらいのばっくりとしたストーリー展開しか書いていない上、部内の習作集に納めるには原稿用紙十枚分程度に縮めるしかなく、(各章大幅カットとラトナの恭順全カットで)林檎が宴会コロリするところまでしか載せられなかった苦い思い出と共に、ローカルフォルダに二十数年寝転がってました。
今回、ようやく前半部分の修正が自分の納得いく範囲で終わったので公開した次第です。
地理関係の見直し、古代世界の風習等の見直し、人物(神物)相関図の見直し、そして各章の大幅な内容加筆修正……サラッと触れている程度の文言でも、二十年も経つと考古学的にも再確認しないといけない事柄が多すぎる(半笑)
だけど、逐一説明を挟むと興醒めするので(文章も中弛みするので)、どこまで描写するべきか悩みました。
ひとまず、現在の地理関係で名前が変わっているところはページ下部に軽く注釈入れる程度に留めましたが、それも蛇足だった気がしなくもない……。
あと、名前表記もギリシャ系、ローマ系で異なるので、どこを統一してどこに差別化を図るかも大きな悩みどころでした。
古代人とはいえ、人種が違うのできっと厳密には言語だって少なくとも方言レベルかそれ以上の隔たりがあっただろうなぁと。
少なくとも、トロイの滅亡から辛くも逃げ延びた一部のトロイア人(仮にイリオス系とする)たちがイタリア半島で古代ローマの礎を築いていくことになるので、まあ、ラテンの祖って考えるとギリシャ系(仮にアカイア系とする)とは、きっと何らか文化もコトバもちゃうかったんちゃう? 知らんけど。
多少強引でも、古博ワールドではそうなりました。
(この辺りの文化的歴史的背景の深掘りが足らないので、後半に続く状態)
前半は主に神々がわちゃわちゃしていたので、人間が脇役になっていますが、後半は人間さんの都市国家(小競り合い)に話が移っていくことになるので、この辺りで文化圏の違いみたいなのを出して行けたらいいなと考えています。
(登場人物増えすぎ問題多発)
そして、今後の展開はどんどん不穏になっていくので、そうなると自然と不倫や残虐描写、戦争犯罪に言及していかないといけなくなり、児童が読むことを前提にした時の描写の匙加減に悩みまくって当分試行錯誤が続くと思います……(吐血)
ぶっちゃけ、この辺りの神話ネタは十分に出尽くしているので、今更わたしがあれやこれや書くのもn番煎じ甚だしいといえば、それまでなんですが。
とはいえ、書きたいように書き散らすことになると思うので、そこはのんびりやろうと思います。
不肖の小作ですが、ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
エリスの黄金の林檎 古博かん @Planet-Eyes_03623
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