第9話 ケイとユウタと第8惑星人

ビクは消えた。僕の身勝手だった。そのことに気づきボーっとしたまま立っていた。目の前の目黒さんが、「そのことに気づいただけでいいんじゃない。」リクも「そうだな。」僕は少し照れた。リクが真面目な顔で「しかしショウ、正直ケイとユウタを残すのは僕は反対だ。彼らの運命も変わる。我々は、神ではない。単なる第8惑星人だ。確かに僕らの能力は地球人より発達している。ただ”それだけだ“。彼らが望むなら話は、別だが。だからこの地球移住計画のためにランダムに我々第8惑星人を送ったが誰も本当の能力を地球では出してはいない。ビクがコントロールしている。第8惑星人には見えない“カセ”をつけている。まあ、ビクも偉い長官だが“完璧ではない。”不完全で“カセ”が外れて暴走する第8惑星人もいる。そんな彼らを地球人的に言うと“超能力人間”として表舞台に出てしまうこともあるが。ショウ、君も時々身体に電磁波が走ることはないか?」「ある。軽すぎて、えって感じなんだ。」目黒さんが私もあるわ。」リクが「そうだ、その電磁波こそ我々、第8惑星人特有のものだ。僕らは電磁波を操る能力にたけている。大きな声では言えないがAIも古くはエデソンの電気でさえ僕ら第8惑星人が関与している。」「リク、僕はケイとユウタに会ってくる。正直に話して信じてくれるかどうかは分からない。ただ友達として話したい。きっと第8惑星人の移住船の人々は間もなくこの地球に到着する。ケイ、ユウタの記憶も消去され、何なかったことと同じになっても僕は友達に話したい。」目黒さんが「ショウ、地球人ぽいよね。」リクが「そうだな。僕は嫌いじゃないよ。」僕は学校の部室へ戻り走った。歩道の脇の夏草のにがい緑の香りが僕を包む。

「おーい、ケイ、ユウタ」


君にもし電磁波が走ったら、君も第8惑星人かもしれない。今、この地球は大きな転換期を迎えている。君が何者であれ、君にたくさんのhappy を。第8惑星人ショウ…

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夏草と異世界人 京極 道真   @mmmmm11111

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