第10話 悪友??

せっかく生まれ変わったんだ。

今度は絶対に失敗したくない。

そこで俺は考えた。どうすれば女友達ができるのか。

小学高から中学の間で得た結論はこうだ。

まずはリア充のグループに入る。そしてイケてる男女のグループに入る。それができるかどうかが俺の青春リベンジのカギを握るに違いないのだ。

俺は早速行動に移すことにした。俺はクラスのもう一人の美少女東雲

休み時間に、隣の席の東雲に話しかけた。

東雲は読書が好きらしく、休み時間は本を読んでいることが多い。

東雲は俺が話しかけると意外そうな顔をしたが、快く応じてくれた。

東雲と話すようになって分かったことがある。彼女はとても真面目で、優しくて、控えめな性格だ。麗奈とは対照的だ。

あまり自分からは話さないが、こちらの話をよく聞いてくれる。

そして、たまに見せてくれる笑顔が最高だ。

東雲ともっと仲良しになりたい。

俺は決意を新たにした。

昼休憩になると、俺のイケメンオーラを駆使して東雲に話しかけた。

普通の男…まして昔のチー牛の俺だったら相手にもされなかっただろうが今はイケメンだ。気兼ねなく話しかけられる。

はずなのだが昔の記憶も少しばかり残っているので少しだけ手が汗ばむ。

東雲と話がしたいと言うと、東雲は驚いた様子だったが、すぐに了承してくれた。

東雲と話をするのは楽しい。

そして放課後、帰り支度をする東雲に声をかけた。

「東雲、よかったら今日遊びに行かない?鈴木も呼ぼうと思うんだけど」

「えっ?」

「だめか?」

「いえ、いいですけど、私も誰か連れていきますね。」

よし、成功だ。

「やったね」

「どこに行くんですか?」

「んー、そうだなぁ」

さすがにノープランだった。

「とりあえず駅前のカフェでも行こうか」

「わかりました」

こうして俺たちは二人で出かけることになった。

駅前にあるカフェに入ると、適当に注文をして、おしゃべりを始めた。

最初は緊張していた東雲も、だんだんリラックスしてきたのか、よくしゃべるようになった。

東雲は聞き上手なので話していてもすごく心地が良い。

東雲と話していると時間があっという間に過ぎていく。

そうしているうちに、ふと疑問に思ったことがあったので、質問してみた。

「ねぇ、なんで東雲は俺と遊んでくれたの?」

「えっ、それは……」

東雲は何かを言いかけて、黙ってしまった。

「それは?」

「秘密です」

そう言うと、東雲は微笑んだ。

「さっきから二人ばっかはなしてるなあ」

鈴木が割って入る。

「ねえ、私とも話そうよ。佐藤っち」

そういってきたのは相川だった。

相川は嬉しそうに笑った。

相川と鈴木も仲良くなったようだ。

二人も俺と同じように中学からの友人らしい。

「じゃあそろそろいこっか」

「どこにですか?」

「カラオケとかゲーセンとか色々あるじゃん」

「いいですね」

相川が答える。

「いいけど、みんな金あんの?」

「もちろんありますよ」

東雲さんは財布をポンッと叩いてみせた。

お嬢東雲さんは財布をポンッと叩いてみせた。

お嬢様っぽい仕草なのに、それが似合っている。

「よしじゃあいくぞ」

「「「おおー!」」」

俺たちは駅近くのゲームセンターへと向かった。

「なにやる?」

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親ガチャ  チー牛(32)SSRを引いて青春を攻略する。 だびで @kusuhra830

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