小噺『一二三四五六七』

みけきゃっと

学のない いかさま博徒 捕まりて 賽みた皆いう 「一二三四五六七」

「おう八十八やそはち一二三ひふみのやつがいかさまで捕まったってよ」


「そうらしいな九十八にたらず、学のねぇあいつのいかさまなんて、すぐばれるに決まってるってのによ」


「まったくだ。見ろよ、このあいつが使ったいかさま賽」


「どれどれ──ってなんだこりゃあ!? 一、二、三、四、五、六、七!? おいおいこの賽、面が七つあるじゃねぇか」


「笑っちまうよなぁ、こんな賽使うなんて。ほんとあいつは一二三四五六七恥知らずだぜ」

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小噺『一二三四五六七』 みけきゃっと @Kit_mike_Cat

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