200 ソフィアの頼み②

 それほど厳しい状況でもあるのだろう。

 国を変えていくってことは、色々と面倒な柵も多い。

 王都との外交官の役割もしていると聞く。


 手紙は最低限の事しか書かれていなかった。

 辺境の村の近くにドラゴンが居座っていて、退けてほしいと。


 ソフィアには借りがある。

 命を助けたのは俺だが、それは結果論だ。

 未来を変えたかっただけで、彼女自身を想ってからの行動ではない。

 更に屋敷の貸し切りの件もある。


「問題ない。俺とオリンが適任なのはわかる。テイムの経験があるからな。でもなぜトゥーラが?」

「アレンさんに連絡したんだけれども、返事がなくて。それにトゥーラさんはビアドと顔見知りだったから。ごめんなさい、代わりってわけじゃないんだけれど」

「構わぬよ! 人に頼られるのは好きなのだ! それにビアド殿と久しぶり会えたからな!」


 俺が首をかしげていると、ビアドが俺に顔を向けた。


「彼女とはデュランで何度か会ったことがあるんだ。その際、騎士にならないかとお願いした。断られましたがな」

「私はまだまだ世の中が見たくてのぅ!」


「なるほど、ご丁寧にありがとうございます」


 側近騎士は察し能力も高いらしい。しかしさすがトゥーラだ。王家直属の騎士に勧誘されるとは。

 だが心強い。

 彼女の純粋な剣技は俺以上だ。


 そこにリリス。

 やや攻撃特化ではあるが、俺が支援に達すれば最強の布陣だろう。


 ―――――――――――――――――――――――

 あとがき。


 いつも短くてすみません( ;∀;)

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