第6話

 三郎を暗殺したのは長男、健一だった。健一はスナイパーライフルで三郎を狙撃したのだ。

 

 スパイダーを決める対決に敗れた仙崎壮一(香取慎吾似)は自らの道場を閉鎖。スパイダーを封印し、闇の仕事からも足を洗った彼は息子の陽真と共に食料品の小さな店を経営しながら慎ましい生活を送っていた。ある日、仙崎壮一は地元のマフィア、雷也(本宮泰風似)の弟で街の麻薬売買を仕切っている竜也(染谷将太似)一味と揉め事を起こして追われていたバーの歌手である瑠衣(川口春奈似)とホステスの玲奈(吉高由里子似)を救う。その一件で竜也から目をつけられた仙崎壮一は店と自宅に火を放たれ、陽真は大けがを負ってしまう。


 それを知った瑠衣は自分たちを救ってくれた恩を返そうと仙崎壮一を自分の兄である浪馬(風間俊介似)の経営するバーの従業員の仕事を紹介し、自分たちの住処に居候させることにする。新しい生活を始める仙崎親子だが、正義感の強い仙崎壮一はバーで横柄な行為をする東京国のイケメンに対して不遜な態度をとったり、自宅を燃やされた報復に竜也の事務所に火を放つ等、過激な行為を浪馬から窘められる。一方、雷也は自らの事業を清純なものとするべく暴力行為や麻薬売買など違法な品の取引を禁止するよう手下たちに命じるが、竜也はそれを不服と感じ、秘密裏に鰐鮫わにざめ(遠藤憲一似)と組んで麻薬売買行為を続ける。


 仙崎親子と浪馬、瑠衣、玲奈は陽真の誕生日を近所の名士である猪丸いのまる(中山秀征似)が経営するステーキハウスで祝う。猪丸は極めて紳士的な振る舞いで陽真に誕生日ケーキをサービスするなどし、仙崎壮一からも感謝されるが、彼はつくばと対立する神奈川の麻薬売買を取り仕切る長という裏の顔を持っていた。


 竜也はかつてより猪丸とつながりを持つ鰐鮫を利用して自ら猪丸に取り入り、鰐鮫を殺害して地元のマフィアの麻薬売買ルートを独占することに成功し勢力を拡大していく。地元で麻薬が蔓延していく様をみた仙崎壮一は麻薬売買撲滅のために奔走するが、つくば山監獄に幽閉された。

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つくばハザード 鷹山トシキ @1982

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