第3話
同窓会当日、いざとなると何故か緊張してしまう
思い切って店のドアを開けた
普通の居酒屋が貸し切られているようだった
早かったのかまだ数十人程度しか来ていなかった
けど、奏汰さんと目があった
「真銀くん!!こっちこっち〜!!」
明るい口調で僕を呼びかけてくれた
僕は学生の頃、この明るさに惹かれてたのかと関心してしまった
「真銀くん、結構雰囲気変わった気がするなぁ…」
彼女は目をキラキラさせながらそう僕に言った
「奏汰さんも随分変わったね」
これは嘘ではない、中高では元気な顔のパーツが整っている女の子として僕達、男子の中では人気があった
まぁいまも、大人っぽさがしっかりと顔に出ていて昔とはまた違う美人だ
「真銀くん、同級生なんだからさん付けなんて良いよ〜!」
そんな事言われたって今は元同級生ってだけで仲良くする意味もない
「あぁ、はい、じゃあ奏汰でいいですか?」
本人から言われたのなら仕方がない
ちゃん付けとかしないのは慣れないからだが今の年齢的にちゃん付けは幼いだろう
「奏汰か〜真銀くんに言ったことあるだろうけど、私奏汰って名前嫌いなんだよね」
覚えているよ、よく彼女が自分の名前を嫌っていたことを
名前のリスタート ささまる @sasamru_55
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