第15話「お互いの気持ちに気づくまで」

「で、なんであんなとこにいたの?多分だけど話の内容聞いてたでしょ。」


「ごめんね、聞いてた。すっごく嬉しかったんだ。あんな風に思っててくれてたんだって。だって、私達仮の関係じゃん?すごい想ってくれてるじゃん(笑)」


「あ、そうだ。それに関して、俺恋果に伝えなきゃいけないことがあってさ。あの、、」


「待って!」



今ここで私の今の気持ちを言わないでどうする。自分で解決しに行かなくちゃモヤモヤは消えない。




「あのね、私、翔人のこと、本気で好きになっちゃったの!だから、こんな私で良ければ、付き合ってもらえませんか?」





ついに言えた。私の気持ち。さあどうだ。



「まさか、恋果に先に言われちゃうなんてな。男として情けない。ありがとう。これからは、本物のカップルとしてよろしくね。」



私達の空気が和やかになった瞬間。


「「おめでとーー!!」」


声の方向を見ると、絢香と龍平さんだった。


「翔人!良かったな!」


「恋果!思い伝えられてたの、かっこよかったよ!」


「なんで絢香と龍平さんいるの?!」


「まあまあ細かいことは気にすんなって!」



私達は、最高の友達になった気がした。



「あ、そうだ。翔人。なんで、川上先輩とあのときハグしてたの?」


「いや、それは誤解だって。ハグしてたんじゃなくて、抱き寄せられて、力強すぎて離れることができなかったんだって!!」



「こりゃ、今後も修羅場不可避な状況になりそうだな。」



龍平さんが言うと、笑いがこみ上げた。


ずっと、この三人と一緒にいたいな、


そう強く思った翔人との記念日となったのだった。






☆☆☆☆☆☆☆





皆さまこんにちは、凪です。最終話までご覧いただき、誠にありがとうございます。

皆様のお陰で、順位にも乗ることができましたし、なにより皆様の元へ届けられたこと、とても光栄に思います。これからも、私凪の小説をよろしくお願いします。

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お互いの気持ちに気づくまで 凪@執筆休息中 @_harunohi_143

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