九章(2) 家族の記憶

     *


 寒い。ぶるりと震えて目が覚めた。

 今がいつで、ここはどこなのか、しばらく思い出せずに困惑する。すぐ近くで、すぅ、と寝息が聞こえた。

「……あ」

 振り向いて正体を確かめた途端、ぽろりと声がこぼれ、慌てて口を閉じる。そうだ、とミオは暗がりの中で小さくうなずいた。

(スルギさん)

 灰銀色の狼を心中で呼ぶと、沈んでいた岸辺が波間に覗くように、記憶や感覚が戻ってきた。ゆっくりと周囲を見回し、夕暮れ時に寝床として選んだ岩陰そのままであると納得する。月光が射して青白い世界に、柔らかな黒い影が落ちていた。

 なんとなく目が冴えてしまい、ごそりと毛布から這い出る。スルギを起こさないよう慎重に岩陰から出ると、昼に登ってきた急斜面を見下ろした。

 ここまで高く登ると、もう低木どころか草も生えておらず、巨岩がごろごろ転がっているばかり。白く照らされた岩は輪郭が曖昧で、まるで何かの生き物のように見えた。

 そんな巨岩のひとつに、人影があった。誰かと目を凝らすまでもない、継承者だ。ミオは近くの手頃なところによじ登ると、岩から岩へと渡ってそちらへ向かった。

 最後に相手が腰掛けている岩に渡る手前で、彼女は止まった。跳び移れない距離でも高さでもなかったが、同じところに立つのが憚られたのだ。

 月を眺めていた継承者は、ミオを振り返って穏やかに問うた。

「寒くて眠れないか」

「さっきまでは眠っていたのですが。目が覚めてしまいました」

 ミオは淡泊に答え、それから、あなたは、と聞き返すべきか否か迷って口をつぐんだ。寒いのではないだろう。岩に腰を下ろした彼の姿勢はゆったりとくつろいでおり、寒さに縮こまってはいない。

 しばし、共に無言で見つめ合う。ミオはひたひたと打ち寄せる波を感じながら、敢えてそれを無視して言った。

「あなたは、すべてを憶えているのですね」

「ああ」

 短い一言。ミオは目を伏せて、月光に青く染まった己の指を見るともなく眺めた。次々と色の名前が微かな音を伴って脳裏をよぎり、消えていく。細いその流れが、深く巨大なものにつながっていることが感じられて、ミオは畏怖に身震いした。この力は自分のものではない。女神のものだ。まだ早い、受け入れられない。

 ミオはきゅっと手を握ると、顔を上げた。月明かりの下で見る継承者は、女神の記憶にある青年警士とよく似ているように思われた。身体的にはまだ随分と若いが、内なる魂が辿ってきた歳月が滲み出ている。

「古の記憶を持ったまま、次々と宿る体を替えて……代々の『女神』を、こうして送ってきたのですね」

 ごめんなさい、と波がささやく。重荷を負わせてごめんなさい、と。

 それを聞き取ったのか、継承者は目元に寂しげないたわりを浮かべた。何かを言いかけて唇を開き、そのまま閉じる。彼の姫君に届けるべき言葉であったのだろう。ミオは今までの習慣で、頭を下げた。

「申し訳ありません」

「そなたが謝罪する必要などあるまい」

 継承者がいささか不思議そうに応じる。ミオは顔を上げ、小首を傾げた。

「なんとなく……そう、『私』であることをお詫びすべきかと。今までは、あなたの身近に女神の依り代が生まれていたのでしょう?」

 そして恐らく、早い時期から継承者に接し、己が何者であり何をなすべきであるのかを思い出していたはずだ。依り代自身の人格が明確に形成されるようなこともなく、彼我の境はもっと曖昧として、古の姫君の現身となっていただろう。彼にとっては、その方が良かったのではないのか。

 ミオのそんな気遣いが、継承者には意外であったらしい。虚を突かれたように目をみはり、数拍、態度を決めかねて曖昧な顔をする。ややあって彼は、ほんの少しはにかんだ苦笑をこぼした。確かに見覚えのあるその表情が、女神の魂を波立たせる。

(リゥディエン)

 遠い彼方から呼ぶ声がする。ミオは無意識に仰向き、霊峰の頂を目で追った。月に照らされた斜面がくっきりと夜空に聳えている。首を戻すと、継承者と目が合った。彼も女神の坐すところを見ていたのだろう。穏やかな沈黙の後、彼が静かに言った。

「そなたは、どのような生活を送っていたのだ? 低地に生まれ導く者もおらず、それでもその歳になるまで生き延びた。そなたには『ミオ』としての人生があったのだろう」

 問われてミオは、しばし考えた。依り代の人生など聞いてどうするのか、と不思議に感じたが、彼には彼なりの考えがあるのだろう。遙かに遠くなった故郷を思い、ゆっくりと答えを紡ぐ。

「どんな、と言うほどの生活ではありませんが……父と母がいて、兄と妹がおりました。父は緑綬の官吏で、母は織物問屋の娘です。特に裕福でも貧乏でもない、普通の暮らしで……私が空ろであることは早くに気付かれておりましたから、父は官吏になれと勉学の道を勧めてくれました。官吏ならば、私のような者でもなんとか務まるだろうからと。どこかの家に嫁がせることは、考えられなかったようです」

 話すうちに、昔の記憶が次々によみがえっては沈んでゆく。なぜなのか理解できない理由で叱られたこと、兄や近隣の子供達に嘲られ笑われたこと。頭を撫でてくれた祖母のくしゃくしゃの笑み、内緒で与えられた甘い飴の味。嬉しくも悲しくもなかったはずのそれらの出来事が、今は鮮やかに色づき、心を騒がせる。

(うわぁ、変なやつが来た。逃げろぉ)

(気持ち悪い、こっち来んな!)

 蜘蛛の子を散らすように逃げ、遠くから雑言と小石を投げてくる子供達。あの時、泣いて見せたら良かったのだろうか。仲間に入りたいとはまったく思わなかったが、彼らと同じようにふるまい、同じことをしていたら、何かが変わっていただろうか。

(ああ、うちに配属されたのか。お父上から話は聞いているよ。随分変わった性分らしいが、なに、ここの仕事は愛想も気働きも必要ではないからね。書き損じや紛失、連絡漏れのないようにできたら充分だ。緊張しなくてもいい)

 初めて登庁した時、迎えてくれた上司の穏やかな言葉。あの時、もっと喜んで見せたら良かった。彼の言を受けて安堵はしたのだから、それを感謝という形にまですれば……きっと、その後の出来事も変わっていただろうに。

 家族にも、今ならば違う接し方ができるかもしれない。己以外の皆がどんな思いを抱いて日々を過ごしているのか、やっと少し理解できたから。きっと誰もが当たり前に持っているのであろう、明日を迎える望みが、いかに幸せなものかを知ったから。

 ――だが、どれほど想ったところでもう二度と、あの地に帰ることはないのだ。

 ふつりと口を閉ざし黙り込んだミオに、継承者は優しいまなざしを当て、そっと息をついた。

「そうか。そなたはただの依り代ではなく、一人の人間たり得たのだな。その目で『弱きもの』らのありようを見て、その中で暮らしてきた。我々イウォルではなく、低地にそなたが生まれたのは、恐らく必要なことだったのだろう。……ミオ。そなたがあの方と同じく世界を美しいと言い、生きていたいと望んだことは、私にとっても救いだ。またこれからも、務めを果たしてゆけるだろう」

「もう辞めたいと、思いますか」

 ほとんど無意識に、ミオはそう問いかけていた。言い終えた後で、それが女神の意思だと自覚する。重荷を負わせたのは自分である、下ろすのもまた己がせねばならない、と考えているような。ミオ自身もまた、その選択を吟味した。

 シンが言っていたように、継承を放棄してしまえば、邪鬼を導く標はなくなる。彼らはどこへ行くともなくさまよい、あるいは禁忌の森から這い出ることもなく力尽き、あるいは南へ、東へ、まとまりなくふらふらと現れるだろう。低地の民がすぐさま滅びるというわけではない。何か異変が起きて、新たな標が低地に定められぬ限りは。もしくは、邪鬼の存在を知った人々が自ら破滅を招かぬ限りは。

 一方で、イウォルの生活が破壊されることは確実だ。彼らは禁忌の森に接する丘陵を、家畜を引き連れて移動する。邪鬼の格好の獲物だし、いつどこから邪鬼が現れるか知れないとあっては、良い草場があっても留まれない。そうなれば、いずれ遊牧の民は丘陵を捨て、平原に移り住むことになるだろう。いにしえの力は完全に失われ、邪鬼と平原を隔てる守りがひとつ消える。

 ミオがそこまで考えたと同時に、継承者が口を開いた。

「何度も思った。古き魂を持ちながら何代もの身を経て、記憶は積み重なり魂はまじりあい、もはやリゥディエンの名は遠く、ただヴァステルシとして生き続ける……このような役目は放棄し、姫と共に眠りにつきたいと。だが、そう思う度に、当代の魂が拒むのだ」

 独り言のようにつぶやき、彼は眼下に広がる世界を見渡した。

「死にたくない、生きていたい、と。魂は擦り切れようとも、この身はまだ若く命を惜しんでいる。今この時を生きる仲間を守りたいと願っている。ならば、いにしえの過ちを負う者がそれを踏みにじることは許されまい」

 静かな諦観の窺える横顔に、しかし、微かに希望の笑みが浮かぶ。己だけであれば続けられない使命を、新しい依り代が引っ張ってくれることを喜んでいるのかもしれない。だがそこで彼は、笑みを辛辣なものに変えた。

「いずれにしても、依り代たる者だけは犠牲になるのだがな」

 だから、詫びない。赦されぬと承知しているから、悼みもしない。

 声音に込められたそんな厳しさを、ミオは漠然と感じ取り、ただ平静に受け止めた。継承者自身が言ったではないか、考えているほどの犠牲ではないのだと。元々空ろを持って生まれるのだから、依り代にならなければ、生きていたいと願うことすらないだろう。現にミオ自身、あの崖を飛び降りるまでは、己の命になんの執着もなかったのだ。否、あの刃の音を聞くまでは。

 シュラリ、と鋼の音が耳に木霊する。冷たく高い、ざらついた銀色の音。

 ぞくりと寒気がして、ミオは我が身を抱いた。古い記憶のすべてを受け取ってはいないが、これまでに知った内容と現在の状況を照らし合わせたら、およそ事情は推測できる。

 しもべを丈夫にしようという試みが、恐らく悪い結果になったのだ。身体が半分になってもまだ動きまわる、あの生命力がその証。彼らは狂い、邪鬼となって人を襲い、各地の工廠で行われていた術が暴走して、国は滅んだのだろう。

「過ちとおっしゃったその出来事は、止められなかったのですか」

 詮無いこととは弁えつつも、つい、問いかける。

「あなたも、姫も、兆しに気付いてはいたのでしょう。にもかかわらず避けられない結果であったのなら、それは、たった二人が負うべき罪なのですか?」

 ミオの疑問に、継承者はしばし瞑目した。ややあって振り向き、穏やかながらも感情を窺わせない口調で答える。

「そなたもじきに、すべてを知る」

 それだけ言い、彼は立ち上がって岩から降りた。もう休め、と促して野営地に戻ってゆく。ミオは一人じっと月を仰ぎ見ていた。

 さきほどの問いかけに誘われて、ほんのり黄色い月の面に家族の顔が浮かぶ。かつて東の山並みを眺めて思いを馳せた時と、同じ人々を脳裏に描いているはずなのに、喚起される記憶と感情はまったく異なっていた。

 父、母、妹。――兄。

 ざわり、と背中が疼く。歪んだ嘲笑をかたちづくる唇、冷ややかな侮蔑のまなざし。それらの奥から微かに漂う饐えた匂いは、恐怖と警戒。

 同じだ、とミオは眉を寄せた。かつては何も感じなかった兄という存在に、今は複雑な思いを抱く。それが己の感情なのか、遠い過去から打ち寄せる波のひとつであるのか、区別がつかなかった。


     *


「また獣兵を連れ出したのか」

 呼びかけも前置きもなく、険のある声を投げつけられた。いつものように狼と豹を連れての外出から戻ってきたシェリアイーダは、しおらしい表情を取り繕って一礼する。青年警士と二頭の獣兵もそれに倣った。

 傲然と一行を睨みつけたのは、第三王子レーシュだった。彼もまた護衛の警士を連れているが、少し離れたところに待機させている。取り巻きの貴族官僚も今はいなかった。だからこそ、あからさまに敵意を剥き出しにしてきたのだろう。

 三歳年長の兄レーシュは正妃の子だが、ウルヴェーユの資質については長兄次兄に比べて今ひとつ、というのが元々の評判だった。いささか劣等感を抱きがちだったところへ、妹姫の一人が抜きん出て優れていると褒めそやされるようになり、彼は焦ったのだろう。己の力量を越えて『路』を深くまで降り、多くの標を一気に読み解いてものにしようとした結果、しくじった。路を毀損して生死の境をさまよい、命は取り留めたものの、もはやウルヴェーユを自在に扱うことはできず、身体の一部にも麻痺が残った。もう七年前のことだ。

 無謀な挑戦をしなければ「今ひとつ」程度で済んでいたのに、それ以後は陰で「なり損ない」という酷い蔑称をささやかれている。そして彼はなおさらに、シェリアイーダに対して憎しみを募らせるようになった。今も攻撃の機会を捉えてやって来たわけだ。

「こやつらは兵士だ、女子供の遊び相手ではない。そなたが甘やかすせいで調教に障りが出る。いやしくも王家の一員の自覚があるならば女区画で身を慎んでいるべきところを、遊び女のように出歩くな。身の程をわきまえろ」

 言葉も口調も、単なる批難叱責を越えて苛烈な棘がある。あるじに敵意を向けられたイーヴァとヤルゥルが身じろぎしたが、リゥディエンがわずかに手を上げて制する。そんな様子を見て取ったレーシュは忌々しげに舌打ちした。

 シェリアイーダは顔を上げ、挑発しないよう慎重に反論する。

「お言葉ですが、わたくしの勉学については父上もお認めくださっています。労僕の研究についても、エイムダール先生から協力の要請があればこそ。遊び歩いているわけではありません」

「ふん、ならば弱々しく醜い労僕どもの相手をしていれば良い。そなたのお気に入りだろう。獣兵の爪も牙も、そなたには必要ないものだ」

「獣兵たちの価値はただ鋭い爪と牙だけではありません。それのみを求められるなら、生き物ではなく兵器をお造りになるべきでしょう」

「賢しらぶるな! そなたに軍事の何がわかる!」

 レーシュが激昂し、ずいと詰め寄った。同時にリゥディエンが一歩前に出て、王女のすぐ横に並ぶ。まだ二人の間に割り込みはしないが、すぐに庇える位置に。一方で王子の警士は動かない。来いと命じられもしないのに余計な手出しをすれば、後で八つ当たりされるとわかっているのだろう。それでも守り助けたいと警士に思わせるほどの人望は、レーシュには無いのだと窺えた。

 シェリアイーダは一呼吸の間にそれだけのことを読み取り、沈痛な面持ちになった。

「兄上。どうか兄上も獣兵をお連れください。調教し従えるためだけに接するのでなく、生活を共にしてみてください。そうすれば、彼らの本当の価値をおわかりいただけるはずです。……兄上が求めるものを、彼らはきっと与えてくれるでしょう」

「よくも貴様!」

 言葉の半ばで既に顔をひきつらせていたレーシュは、最後の一言に耐えられず拳を振り上げた。素早くリゥディエンが王女を背後に隠し、レーシュも寸前で我に返って動きを止める。振り上げたままの拳をわなわなと震わせ、憎しみに燃える目で青年警士とその背後の妹姫を睨みつけて、荒い息をつくことしばし。どうにか爆発を抑え込み、彼は一歩下がった。

 砕けそうなほど食いしばった歯の間から、碾き潰されたような唸りが漏れる。

「貴様の憐れみなど……!」

「兄上」

 反射的にシェリアイーダは警士の陰から踏み出したが、もうレーシュはこちらを見ていなかった。荒々しく身を翻して背を向け、片足を引きながら去って行く。

 違う、と伝え損なってしまい、シェリアイーダは小さく首を振る。もっとも、声に出して訴えても彼の頑なな心には届かなかっただろう。

 憐れんでなどいないし、ウルヴェーユを使えなくとも関係なく、その知性と能力には敬意を払っている。ただ信頼できる人間がいないのなら、獣兵をそばに置けばきっと安らげるだろう――そう考えたのだが。

 リゥディエンが気遣わしげに、姫様、とささやく。シェリアイーダはふっとため息をついた。口元に皮肉な笑みが閃く。

「つくづく難しいわね。彼にしてみれば、わたしから親切ぶった言葉をかけられるぐらいなら、敵意と憎しみのほうが嬉しかったかしら」

「そうもゆきますまい。愚かな過ちを演じてレーシュ様を愉しませたところで、事態は悪くなるだけです」

「ええ、本当に。……イーヴァ、ヤルゥル、そんなに警戒しないで。大丈夫よ、レーシュ兄上はわたしに噛みついたりしないから」

 二頭の獣兵を振り返り、シェリアイーダは苦笑する。狼と豹は揃って、少しばかり悲しげな困り顔をした。

「でも、こわかった」

「ひめさま、いたそう」

「大丈夫よ、痛くないわ。どこも殴られたりしていないもの。ねえ、あの人はあなた達にもいろいろ無理を言うかもしれないし、気の進まないことをさせようとするでしょうけれど……それでも、あなたたちよりも本当はとても弱いの。だから守ってあげて。お願いね」

 不満げな二頭に手を伸ばし、いい子いい子、と撫でてやる。途端に機嫌を直した二頭がじゃれつこうとしたので、王女と警士は笑いながらそれを止めるはめになった。

 無垢な獣と戯れながら、王女の胸にふと、暗い影がよぎる。

(いっそのこと、守ってあげてと頼むよりも、八つ裂きにせよと命じたほうが、レーシュにとっては救いかもしれない)

 この王宮で、周囲からの侮蔑やままならぬ己自身への怒りに身を焦がしつつ生きるよりも、解放してやるほうが、あるいは。

 ――不穏な想いは、しかしそのまま薄れ、虚空に流れ去った。

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