第48話 『【KAC20245】物言わぬ命の叙事詩』 鐘古こよみさん
〇作品 『【KAC20245】物言わぬ命の叙事詩』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212812458137
〇作者 鐘古こよみさん
【ジャンル】
詩・童話・その他
【作品の状態】
3,000字弱・完結済。
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
こよみさんの作品は、いつも通りの理由です。
【ざっくりと内容説明】
植物の壮大なる歴史が語られたのちに、身近な花粉が出てくるお話です。
【その他】
KAC参加作品
【感想】
タイトルにある「叙事詩」という言葉。ちょっと難しそうな感じがしますね。
でも「民族の歴史・神話・伝説などを物語ふうに述べた詩」(『旺文社国語 第十二版』より引用)といわれると、何となく分かるのではないでしょうか。
つまり、このお話は「物言わぬ命の歴史を物語ふうに述べた詩」ということなんですね。
はじめは、誰が何を語っているのか分からないかなと思うのですが、読んでいくうちにきっと「物言わぬ命」が植物(=ヒノキ)であることが分かってきます。つまりこれは植物の長い歴史が語られているんです。
植物の歴史というと、木の一生のようなものを思い浮かべるかもしれませんが、これはそうではありません。もっともっと古い、時間を
でも、叙事詩ですから、細かい数字などは書いてありませんし、詳しい出来事が書き記されているわけでもありません。読み手の皆さんは、植物の長い長い歴史を、植物の目線から読んでいくのです。
そう言われてしまうと、難しく感じるかもしれません。確かに、前半は何のことだろうと分からないという方も多いかと思いますが、読んでいけばいくほど、この叙事詩のことがきっと分かっていくはずです。
そして難しいような重いような話なのに、終わりに近づくにつれてどんどん知っていることが見えてきて、私たちの身近なところにたどり着きます。考古学もしくは気候学などに通ずる、マニア的なエッセンスもちょろっと出てきますが、分からなくてもその構造が分かればきっと楽しめるのではないかなと思います。
この壮大な物語の先に、まさか自分たちの身近にあるものに繋がることを楽しんでみてください。
情緒的なお話が好きな方はもちろん、理科系のお話が好きだよという方も、文学的に語られる植物の歴史を
今日は『【KAC20245】物言わぬ命の叙事詩』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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