第3話 初めての魔物討伐

 えーと。

 学校は教会の隣だったよな。

 うん…上のほうなんだな。

 その上に城って…これが異世界か。

 前世で城とか教会生でみた事無い気がする。

 とりあえず学校に行くぞー!


<そして学校に着いたレンヤ>


「入学生はこちらに来てください!

身分証もみさせて貰います!」


 そうか。

 アガ様はアガザン様の眷属様だったな…

 うん…それを知った時ビックリしたからね?

 だって神様の眷属様だよ?眷属様がなんで俺が産まれる時に居たの?

 門の前に居た方も眷属様の1人なんだもんな。


<門の前に居た眷属。

 ザン>


「身分証をみせてください」


 そうか。

 眷属様は少ないから、ここでは騎士団の人達が確認してるんだったな。


「エケル·レンヤ君ですね。

確認終わりました。

身分証お返しします。

この先にお進みください。

椅子が設置されてますので、どこに座ってもかまいません」

「分かりました!ありがとうございます」


<入学生全員集まって校長先生等の話しが終わり、アガザンがでてきた>


「新入生の皆様。

アガザン国の学校に通っていただきありがとうございます。

親御さんに聞かされていると思いますが。

学校では貴族と平民は関係ありません!

クラスは自分と近いレベルの人とクラスになります。

これは差別だと思われるかもしれませんが、例を言いましょう!

神の子と人間の子では強さが全然違います!

人間の子に勉強を合わせてしまうと、神の子は成長しません。

神の子に勉強を合わせてしまうと、人間の子は自分と比べてしまい、ライバル視する者や諦める者が現れます。

ですので近いレベルの人と同じクラスになります。

まあ言いたい事はこれだけかな?学校生活楽しんじゃいましょう!

それじゃあ魔法の威力を調べますので、隣の席1列はその列の先生の言う事を聞きましょう!」


 俺はいったいどんなクラスに入るのだろうか…

 ママやパパと練習したけど…どれだけの力を持ってるか分からないんだよな。


<他の列そしてレンヤの列が、自分の列の先生に着いていった>


「それじゃあ1人1人あの的に自分が使える1番強い魔法を使ってください!」


<1人1人魔法を的に当てて、先生は紙に書いている。

 先生はメガネをかけていて、的に当たった魔力の強さが表記されいる>


「それじゃあ、レンヤ君の番です!」


 先生に1番強い魔法を使ってください!と言われたけど…

 ママとパパに1番強い魔法を使うな!絶対だ!

 て言われたから使えないんだよな…火玉使うか。


 火玉


<レンヤの火玉は的を壊した。

 他の新入生は壊していなかった的お>


 えー!嘘でしょ!的壊れるの!?あの的壊す人少ないんだよ?!

 まあ…嘘じゃないもんな…自分の目でみちゃったし。


<そしてレンヤの列は全員終わった。

 的を壊したのはレンヤだけだった。

 先生からクラスを書いてある紙も渡された。

 エケル·レンヤ

 1年A組>


 1年A組…1番上のクラスじゃん…的を壊したから?

 いかつい人とか居ないよね?


<レンヤは異世界転生をして始めての学校のクラスへと向かった>


 ここか…うるさくは無いな…


「失礼します」


 え?


<レンヤはA組の部屋を開けた。

 だが…誰もそこには居なかった>


 えー…誰も居ない…A組の生徒俺だけじゃないよな?

 黒板に好きな所に座ってくださいって書いてあるし、窓近くの1番後ろの端の席に座ろうかな。


<数分後4人の生徒が入ってきた

 4人はレンヤの側に近付いた>


「始めまして!僕はアガザン·ガイルです!」


 アガザン·ガイルってこの国の王子様じゃん!


「王子様始めまして!エケル·レンヤと言います」

「貴族平民は関係無いよ?普通にガイルって呼んでほしい!」

「よろしいんですか?」

「いいよ!あと敬語でしゃべるの禁止!タメ口でお願い!」

「分かり…分かった!」

「うちは、サイム·サリンよろしくね!」

「俺は、ガイル·ルガンよろしく!」

「私は、エミル·エリンよろしくねー」

「よろしくお願いします」

「うちも敬語いらないよ!」

「俺も敬語いらないぜ!」

「私も敬語いらないー」

「分かった!よろしく!もちろん俺も敬語はいらない!」


<挨拶が終わった時に1人の男性が入って来た>


「お!挨拶終わったみたいだな!まず席に座ってくれ」


<4人も自分の席を決め座った>


「俺は1年A組の担任をする事になった、ナイラ·マイルだ!

呼び方は好きに呼んでくれ!

そして急だがな、今から魔物討伐に行く!

あとA組は生徒5人と担任1人だからな!」


 え!?流石に速くない!?

 てか…生徒5人なの!?少なくないですか?


「マイル先生聞きたい事があります!」

「ガイルどうした?」

「今から魔物討伐早くないですか?」

「そうだな早いよな。

だがな、魔物の知識も充分あるし、魔力の威力も充分にある。

だからA組だけ魔物討伐の許可が降りた」

「分かりました!ありがとうございます」

「他に質問あるか?」


「居ないみたいだな。

それじゃあ外に出ていてくれ。

あとレンヤは俺の所に来い!」


 え?!なになに呼び出されたんだけど…


「レンヤまだ彼女居ないか?」

「え!?急にどうしたんですか?」

「居るのか?居ないのか?」

「居ないですけど…」

「良かったー!仲間だったー!」

「先生も彼女居ないんですか!?」

「居ないぞ!だがな…あの4人はリア充だぞ…」

「マジですか…」

「マジもんのマジだ!

ガイルとサリン。

ルガンとエリン。

のカップルなんだよー!俺らは非リア同盟だ!」

「そうですね!非リア同盟ですね!」


 非リア同盟って悲しいんだけど…

 そういや…なんの魔物討伐しに行くんだ?


「先生」

「どうした?レンヤ」

「なんの魔物討伐するんですか?」

「あ…言ってなかったな。

とりあえずリア充の所に行くか!

そこでなんの魔物か教えるよ」

「分かりました!」


 先生…皆の前でリア充って言わないでよ!

 もし俺がリア充になったら「裏切り者!」って言われるんかな?

 リア充にならんと思うけど…


<非リア同盟の2人はリア充の所に行った>


「マイル先生とレンヤやっと来た!

なんの話ししてたんですか?」

「ちょっとな。

それと、なんの魔物討伐しに行くか言ってなかったから今から言うぞ。

ゴブリン退治!」

「マイ先それってマジっすか?」

「マジもんのマジっすよ」

「マイ先それってヤバくなーい?」

「サリンマジそれ!マジヤバー!」

「イエーイ!」

「イエーイ!」

「ガイル」

「レンヤどうした?」

「サリンと先生仲良くない?知り合いだったの?」

「僕ら4人はマイル先生に魔法とか教わってたんだ」

「そうだったんだ」


 実質俺だけ仲間外れじゃん!


「ナイラ先生ゴブリン討伐っておかしくないですか?

最近はゴブリンをみられて無いんですよね?」

「その通り!だけど昨日ゴブリンの目撃情報が沢山あってね。

ゴブリンキングが産まれたかもしれないんだ」


 ゴブリンキング!?

 でもゴブリンキングって…魔力が沢山ないと産まれないはず…

 そして討伐に必要な冒険者ランクがSランクのはず。

 Sランクに認められた人は50人も居なかったはず。


「産まれたかも知れないだからな。

いちよう俺はSランクだから「行ってくれ!」って頼まれてな。

なら生徒も連れていこう!と思って親御さんとアガザン様には許可貰ったから!」


「先生Sランクなんですか!?」

「レンヤ知らなかったか?」

「知らないですよ!」

「まあゴブリン討伐行くぞー!」

「おー!」

「おー!」

「おー!」

「おー!」

「おー」


 おーなのかな?


<A組はアガザン国の門を通り抜けて、森の中に入っていた>


「ゴブリンってどこら辺にいるんですかー?」

「ん?ここら辺だぞ?」

「出てすくじゃないですか!?」

「出てすくじゃないですか!?」

「出てすくじゃないですか!?」

「出てすくじゃないですかー!?」

「出てすくじゃないですか!?」

「そうだぞ!だからSランクの冒険者が居ないと国からは出れない!」


 あれ?ママとパパになんも言われなかった気が…


<5人が話しながら歩いていると…ゴブリンキングとその群れが現れたのだが…>


「他のゴブリンよろ!」


<マイルはゴブリンキングを討伐していた。

 そして他のゴブリン達は逃げようとしたが…>


「逃がすわけないよね?」


 魔物結界


「じゃあ皆よろね!」


 マジですか…まあ…やるしかない!

 初めての魔物討伐…心臓の位置も分かるし、首をきればいいだけ!


<生徒5人はゴブリンの首を切るために魔剣を出した>


「お!皆討伐終わったみたいだな!」

「先生!」

「レンヤどうした?」

「ゴブリンの死体は何処にあるんですか?」

「眷属様に冒険者ギルドに持ってて貰ったぞ!

それで5人のランクがあがるぞ!」

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異世界転生したのに…チート能力貰えませんでした! かいとも @kaitomo

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