第2話 アガザン国

 ん…次は普通に家って感じなんだよな…

 アガザン様の世界に転生したのかな?

 声出せるんかな?


「オギャーオギャー」


 あーそうか。

 俺転生したから赤ちゃんなんか…

 て事は産まれたまんまなの!?


「エミリンさん。

元気な男の子が産まれましたよ!」

「アガ様。

ありがとうございます!

レンヤ産まれてきてくれてありがとうね」

「オギャーオギャー」


 この人が俺の母親。

 綺麗な人だな。

 父親は居るのかな?

 そして俺の名前はレンヤか。


「それではカイリさんを呼んできますね」

「お願いします」


 父親の名前なのかな?


<アガはレンヤの父親を呼びに行った>


<そして扉が開き男性が出てきた。

 その男性がレンヤの父親>


「産まれたのか?産まれたのか?」

「産まれたから居るんでしょ?」

「レンヤー!パパだよー?パパって呼んで!」

「だいたい1歳らしいよ?

産まれたてだから言わないわよ?」

「そうだよな…絶対にパパって先に言わせてやる!」

「なに言ってるのよ!ママって先に言ってもらうんだから!」


 なにその喧嘩…

 前世は彼女居ない歴=年齢だから分からないよ…

 なんか悲しくなってきた…


「それでは私は教会に戻らせていただきますね?」

「アガ様ありがとうございます!」

「アガ様ありがとうございます!」

「いい親子になってくださいね?

それでは」


「アガ様行ったみたいだな。

なんかアニメでも観るか?」

「そうね…私はなんでもいいわよ?

でもゆるふわ系がいいかな。

冒険系だと戦うシーンがあるしね」

「そうだな。

レンヤは産まれたばかりだもんな」


 異世界にもアニメあるの!?

 異世界転生や異世界漫画はそんなの書かれてなかったのに!

 周りを観てみたら…前世とそんなに変わらないな…

 俺の他に転生者が居たから?それだったら納得だな。

 俺的には前世でいう異世界アニメ観たい!

 今世なら異世界アニメと言わないよな?

 言うなら前世みたいな世界だろうし。

 今世のゆるふわ系って魔物でるのか?

 まあ楽しみますかね!


<アガが教会に着いた>


「アガザン様、今戻りました」

「入っていいぞ」

「失礼します」


「良治は産まれたか?」

「はい。

無事にエケル家の息子として産まれました」

「それは良かった。

一様今は仕事無いから、ゆっくり休んでいてくれ」

「ありがとうございます。

私は部屋に戻りますので、何かありましたお呼びください」


 エケル家の息子として無事に産まれたか。

 チート能力は無いが、エケル家の息子として産まれたから強いはずだぞ?

 強くなるかは自分しだいだがな。


<そして時間がたちまくった>


「レンヤー!起きて!」

「ん…ママおはよう」

「おはよう。

朝飯の準備終わってるから、顔を洗いに行ってね」

「ありがとう」


 転生して12年がたった今日。

 この世界の学校に入学する。

 12歳から入学なんだな。

 筆記試験は昨日終わらせたから、今日はどれだけ魔法の威力が強いか調べるらしい。

 それでクラスが分けられる。

 異世界の学校はいろいろとあるんだな。

 てかさ…筆記試験って自宅でしていいんだな。

 不正とか分かるのかな?まあ異世界だし分かるんだろうな。


「レンヤおはよう!」

「パパおはよう!

また魔物討伐行ってきたの?」

「そりゃあな。

生きていくためには金がいる。

そして一番稼ぎやすいのが、魔物討伐だからな」

「そうだね。

俺も速く魔物討伐したいな」

「そうか。

今日が入学式だったな」

「そうだよ!

それじゃあ先にママと待ってるね」

「了解」


「カイリやっと来たわね」

「え!?遅くないよ?」

「速く座って!朝飯さめちゃうでしょ!」

「分かってるよ」


「いただきます」

「いただきます」

「いただきます」


「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」


「それじゃあ、レンヤ行ってらっしゃい!」

「レンヤ行ってらっしゃい!」

「ママ、パパ、行ってきます!」


 さあ…魔物に気付かれずに山を降りますかね。

 初めて家の外を観た時ビックリしたよ!

 だって山だよ?魔物が出てくる山だよ?

 ビックリするに決まってるじゃん!


<それはレンヤが産まれた日だった>


「アニメ長時間観たし外に出てみない?」

「いいんじゃないか?赤ちゃん抱きながら歩けるか?たてるか?」

「心配しすぎじゃない?抱きながら歩けないと言いたいの?」

「だってエミリンに倒れて欲しくないんだもん!」

「大丈夫よ!じゃあ外に行きましょ!」

「そうだな。

キツかったら言ってくれよな?」

「分かってるわよ」

「本当だな!絶対だからな?無理は駄目だからな?」

「分かってるって!心配症すぎるのよ」


 なにこの両親…仲良すぎじゃない?

 てか…パパって心配症すぎるな…

 心配症すぎて俺に悪影響無いよな?

 流石に無いか。

 行動制限とか無いよね?自由にすごしたいよ?


「オギャーオギャー」

「レンヤも心配症すぎる!って言ってるわよ?」

「本当か?俺みたいに心配してるかも知れないぞ?」

「外に行きましょ!もしかしたら外に速く行って!

て言ってるかもね」

「そうかもな」


<レンヤは初めての異世界の外を観た>


 森?国の中とか村じゃないの?

 森だよねここ…本当に森?もしかして…山とかじゃないよね?


「ガルルルルル」


 え!?狼?でも普通の狼だよな。

 いや普通じゃないか、大きいもんな。


「オギャーオギャー」

「怖いよね?大丈夫だよ!この家には結果が張られてるから!」

「魔狼か。

肉やお金まだあったっけ?」

「まだ余裕あるし、魔狼は討伐危険度が少ない魔物だから、放置でいいと思うよ!」

「だよな」


<魔狼(まろう)

 狼と狼の子供でたまあに魔狼が産まれる。

 魔力はあるが魔法を使えない。

 ただのデカイ狼>


<そして今に戻る>


 まだ学校に入学していないから、魔物と戦ったらいけないんだよな。

 透明化使って、神速も使っちゃいますか。


 透明化 神速


 透明化と神速使ってるし魔物ついてこないよな?

 ついてきたら…賠償金みたいのを払わないといけないみたいだし。


<魔物を連れてこず、アガザン国の門まで着いた>


 透明化解除 神速解除


「身分証をみせてくださいませ」


 この世界でも身分証があるのがビックリした。

 漫画だったら、ギルドカードをみせたり、お金を渡したりだったからな。

 本当に異世界なのか疑ってしまう。

 でも魔物だっているしな。

 それはアガザン様に聞いたらすむ話しなんだけど…

 初めてなんだよな…アガザン国に来たの。


「エケル·レンヤで間違いないみたいですわね。

それでは身分証をお返しします」

「ありがとうございます」


 初めてのアガザン国に行くぞー!

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