異世界転生したのに…チート能力貰えませんでした!

かいとも

第1話 異世界転生

 よっしゃー!仕事が終わったー!

 今日は給料日!そう!買えてない異世界転生漫画を買うんだ!

 続きだったり、初めての発売作品だったりと、買いたい異世界転生コミックがあるのだ!

 一番好きな漫画のジャンルは異世界転生なんだよな!

 俺も異世界転生したいよー!でも…死にたくない!

 漫画読めないじゃないか!先生の作品を読みたいんだ!


<山田 良治(やまだ りょうじ)は買いたかった漫画を大量に買った>


 あー!マジで幸せ!明日は休みだからな。

 徹夜するぜ!新刊の漫画を読むと1巻からまた読みたくなるんだよな。

 神作品作れる先生神だろ!そして漫画描いてくれてる先生神だろ!

 先生達のせいで金が消えるんだ!

 しょうがないじゃん!神作品書いてるんだから!

 買いたくなるじゃん!実質先生達のせいじゃん!

 先生達…いや…先生様方産まれてきてくださりありがとうございます!

 先生様方を産んでくださった両親様ありがとうございます!


<良治はワクワクしながら、漫画を入れている袋を持ちながら歩いていた。

 そして信号が赤になったので止まった>


 この赤信号待ち!このワクワクを伸ばしやがる!

 焦らしプレイか?焦らしプレイなのか?

 このワクワクを楽しませてくれているのか?

 マジで楽しみだぜ!お!青になった!


<青になった信号。

 良治は歩き始めた。

 だが…車両の信号は赤なのに車がスピードを落としていない。

 車に気づいても遅かった。

 良治は信号無視の車に引かれ、血が出てきて漫画は袋から飛び出た>


 車に引かれた?あ…死ぬんだ…

 漫画読みたかった…続きが気になる漫画があったのに…

 だけど…漫画購入出来たからよかった…

 先生に少しでも金が行く!…ならオタクとして…ファンとして…嬉しいな…


<信号無視の車は逃走。

 救急車を呼ばれたが間に合わずに死亡>


 こ…ここは?


<良治は目を覚ました。

 目を覚ました場所は、良治が知らない場所だった。

 部屋の周りは真っ白だった>


 部屋真っ白だな…天国か?地獄はマグマや鬼が居るイメージだし…

 天国しかないよな?


「起きたみたいだね」

「すみません…あなたは誰ですか?」

「そうだったな、自己紹介がまだだったな!

我はアガザンだ!」

「初めまして、山田良治です」

「良治に聞きたい事があるんだ」

「聞きたい事ですか?」

「そうだ!異世界転生好きだろ?」

「好きですよ!漫画のジャンルの中で1番好きです!」

「実はな…我の世界に転生してほしい!」

「えー!?異世界転生ですか?!もちろんお願いしたいです!

異世界転生したいと毎日思ってたんです!」

「それは良かった!じゃあ早速転生させるな!」

「あの、すみません」

「どうした?」

「チート能力はなんですか?」


 異世界転生と言ったらお約束!

 異世界転生はチート能力で無双する主人公!

 いったいどんなチート能力が貰えるんだ?


「ないぞ?」

「え?聞き間違えですか?ないぞ?と言いましたよね?」

「そうだが?おかしいか?」

「おかしいですよ!異世界転生と言ったら、チート能力はお約束じゃないですか!」

「そんな事を言われてもな。

チート能力貰えない異世界転生探せばあるだろ!多分…」

「多分じゃないですか!」

「じゃあ異世界転生辞めるか?異世界転生辞めたら天国行きだけど」

「行かないとは行ってないです!行かせてください!」

「分かった。

じゃあ異世界転生楽しんできてな!」

「はい!アガザン様ありがとうございます!」


<そして良治は異世界転生をした。

 自分が好きな漫画と一緒の異世界転生お。

 これからいったいどうなるのか>

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