第5話
テスト当日
バシアン「やぁ、ミル…さてはその顔は深夜までゲームしてたな?」
「いや、しっしてないが?」
バシアン「絶対してただろお前…
まぁいいや、せめて今日の教科把握くらいはしてるだろうね」
ベルゲルミル「分かってるって国語と数学の2教科だろ?」
私は昨日のことを考えながらバシアンと話していく。そうだ、昨日1日過ごしてみてわかった。これは本当に過去に戻っているんだと。そして今までと遜色ないような生活様式などであることも把握済みだ。これであれば今日のテストもいけるだろう。
バシアン「自信満々に言う割に間違えてるね…」
…は?
そんなわけが無い。確かこの時期はまだ基礎の教科しかないようなもんだったから、ミスもそこまで大量にはないはずだ。
「一応聞いておくけど…一体なんの教科だ?」
バシアン「ん?戦闘だよ」
戦闘?元の時間軸ではそんなものは無かったはずだ。であれば… そう思いまたあの女神との会話を思い出す。
女神「そんなに会いたいなら頑張ってくださいね」
きっと要約すればこんな感じだろう。…なるほど、そうか!あいつは確かに「頑張ってください」や「やり直し」という言葉を口にしていた。きっとイノシシ相手にも有利に立ち回れるようにという配慮だろう。
「そんなことできるなら電車に転生しないようにとか出来たんじゃないかなぁ…」
「ん?なんだって?」
「いや、なんでもない。それよりナイは大丈夫なのか?」
ナイ「ああ、問題ないとも〜」
後ろから声が聞こえてくる。どうやらナイであるようだ。
「そうかぁ?お前戦闘とかダメそうだが…」
ナイ「他のところでとるからモーマンタイよ」
「それよか僕は君の方が不安だよ」
「なぜだ?」
「君絶対運動して無いだろ」
大当たりだ。正直これまでどう生きてきたか?この体の知識はないが昨日から全く動いていない。
「せめて戦闘があることを知ってたらなぁ…」
「もう遅いよ…」
ナイ「それになんか今回のテストは特別に人を呼ぶそうじゃん?」
「あー…終わったな」
そう言いながら今日もどうするかの予定を立てる。戦闘顧問かぁ…これを活用しない手はないな。なんて事を考えていると、あっという間に学校だ。
「おっ学校着いたな…じゃあとりあえず筆記頑張るか…」
「うん、そうだね」
ナイ「頑張るぞ〜!」
そう言いながら3人別れていく…何故か目線が刺さっている気もするがあえて無視しておくとしよう。
3時間後
「ん〜、まぁ及第点か」
「君毎回そう言いながら上位来るから嫌なんだよね」
「まぁそう言うなって」「ところでナイは?」
バシアン「彼女は女子の方さ」
考えてみれば当然の事だ。
「ふーん…なるほどね」
そう会話していると声が聞こえてくる。
???「おい!並べ!ほら早く!」
「なんだ?戦闘顧問か?」
「どうやらそうっぽいね」
一体どんなやつなんだろうな…厳しそうだなぁ…
イガルタ「みんなよく集まった…私が今回の戦闘顧問のイガルタだ!なにか質問のあるやつはいるか?」
誰も首を縦に振らない…まぁそうだろうな。かく言う私も目を逸らしている。
イガルタ「今回はお前らがどれだけ戦闘ができるかを測る。だから…おいそこの2人!」
…何故か先生の指がこちらを向いている。きっと気のせいだ、と思い無視するがもう一度呼ばれては行かねばならない。
「はい…なんですかね」
バシアン「一体どうしたんですか?」
イガルタ「お前ら1回戦ってみろ」
とあるベルゲルミルが遭遇した事件について @rappit
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