〜勇者(Lv99)が伝説のドラゴン三体を蘇らせ我を討伐しに来ました〜
超新星爆発@アンペア
第1話 我、逃げる
魔王「はぁ、はぁ、」
魔王は逃げていた。
勇者が伝説のドラゴン三体を引き連れ城内を燃やしていたからだ。
勇者「魔王を見つけたぞ!」
魔王「なぬっっ!?」
ドラゴン×3「グォォォ!!!」
魔王「誰か!あやつらを止めろ!」
しかし誰も応答すらしなかった。
魔王は裏口から魔王城を出て、崖に追い詰められた。
勇者「追い詰めたぞ!魔王よ!」
魔王「ひ、卑怯ではないか!我は1人だぞ!その…正々堂々戦おうではないか!」
勇者「嫌だ!お前はここで死ぬんだ!ドラゴン達よ、行け!」
ドラクエ×3「ぐォォォォ!!!」
魔王「ガハッ…」
魔王は崖から落ちる瞬間思った。
魔王(我は…ここで終わるのか?)
魔王はゆっくりと目を閉じ、落ちていった。
目を開けると、森林に居た。
魔王(なんだ…ここは?)
女性「やっと起きましたか。」
魔王「なっ…お前は!勇者と同行していた魔法使いの女ではないか!我をどうするつもりだ!」
魔法使い「まあまあ落ち着いて、私は魔王様を助ける為に参ったのです。」
魔王「我を助けるため…?どういう事だ?」
魔法使い「実は私、勇者のパーティから追放されまして、もう用済みだと言われ、この森に封印されたのです。」
魔王「なに?それは本当か?」
魔法使い「はい、本当です。」
魔王「じゃあなぜ、ここに封印されたのだ?」
魔法使い「それには深い訳がありまして…魔王様を討伐すればお金が貰えるのですが、そのお金はパーティで山分けと言われていましてね、勇者はそれを独り占めしたいがためにここへ封印したのです。」
魔王「なるほど…勇者は強欲だな。」
魔法使い「その、お願いがあります。」
魔王「なんだ?」
魔法使い「ここの封印を解いて欲しいのです。」
魔王「おう、分かった。しかし、ここの封印を解いてどうするのだ?」
魔法使い「他の仲間を解放し勇者を討伐するのです」
魔王「何!?ならば私も同行したいのだが…よろしいか?」
魔法使い「もちろんです。」
魔王「ならばまず、ここの森林の封印を解き、近くにある村に行くか。」
魔法使い「しかし、魔王と分かったら怪しまれるのでは?」
魔王「いや、変身の術を使って人間の姿に変身するから、そこら辺は大丈夫だ。」
魔法使い「なるほど。」
魔王「改めて、魔法使いよ。これからはよろしく頼むぞ。」
魔法使い「はい!」
こうして、魔法使いと魔王の勇者討伐の冒険がはじまった。
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