第17話 ははは

いつだってそうだが、全く女性にはかなわない。なおみちゃんとは別れてしまったし、どうも 夢子さんには会えそうにもない。このまま一人で生きていくなんて僕には無理だし、また新しい 誰かを探すしかない。どこへ行けば会えるのか全くわからないが、ほとんどの人がそうだろう。僕も当て戸もなくこの人だと思える人が現れてくれるまで待つしかない。探すしかない。

一体何者がどういう理由で出会わせてくれるのかわからないが それまで待つより仕方がない。

運命なのか 定めなのかわからないが、もしそうしたものがあるなら それに従って生きればいいや。これ以上やれないところまで来たらもうあとは任せるしかない。じたばたしないで生きましょう。還暦も過ぎたことだし ここまで生きさせてもらって十分です。あとは定めのままに生きて死ぬだけです。どうもありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

なおみ 瀬戸はや @hase-yasu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る