第16話 いつだって 女性の方が積極的だ
以前追分にあったステップメイトには2人の女性スタッフがいた。珍しく僕はモテてしまってなぜか2人ともから気に入られていた。どういうわけか 二人とも僕のことをかっこいいというものだ。初対面の人から かっこいいなんて言われたのはあまりないことなので 僕は戸惑っていた。まあ 簡単に言えば戸惑ってるうちにステップメイトは潰れてしまって何事もなく終わってしまったのだが 今にして思えば何事もなくすんで良かったなと いうことだ。ゆうこさんがもう少し 若かったら色々あったのかもしれない、彼女は結構可愛らしい顔立ちをしていたので、かもしれないな。僕は全く贅沢なことに綺麗で可愛いだけではダメで若くないとダメなんです。
なんでこんな風になってしまったんだろうと思い返してみると、初めに付き合ったのが若い子だったからだ。てっきり 25〜6歳だと思ったら実は19歳だった。その彼女が1年前に高校を卒業したばかりだったとは驚いた。今時の子は化粧になれるのが早いんだな。高校生の時分からお化粧とかしてるんだろうかまあ周りの子もみんなそうなんだろう、学校に行ってる時から少しずつ お化粧もしてたんでしょ瀬戸電の沿線の学校はそういう感じの娘が多いだろうな。彼女が通っていた学校はかなりレベルが高い方 なんだけど商業高校 だからみんな すぐに世の中に出て社会人になっていくからお化粧の方の勉強も普通にしてたんでしょうね。商業高校は授業の時間の中にお化粧の時間もおそらく含まれているんだろう。そうじゃないと世の中に出てすぐ 会社に勤めるようになった時 困ってしまうからね。商業高校に通ってる子たちとおそらく電車の中で 僕は何度か関わり合いになったことがある。というか 勝手に僕のことを 若いと思った彼女たちが逆ナンパじゃないけど僕のことを学生だと思ってナンパしてきただけだけど。あの頃の 瀬戸電はそういう列車だった。僕でさえ 多い時は1日おきぐらいに女の子たちのグループから声をかけられた。男の子のいない女子高の女の子は大変だなぁ。男の子より女の子の方がナンパをすることが絶対に多いと思う。いろんな意味で 女の子の方が進んでるからナンパするのも女の子の方が多いだろうと思う。男はどういうわけか男と女のことについても自分たちの方が進んでると思いたがっているけど事実は女の子の方がずっと先に行ってることは間違いなさそうだ。物心がついた頃から少し経つと女の子たちの方がずっと大人になっていて何かしら 積極的にしてくるのはいつも女の子の方だった。男の子たちは女の子たちから色々教えてもらって、いろんなことをできるようになっていくそういう風だった。いつもいつも女の子たちの方が先を言っていた そんな感じだったと思う。
だから女の子が積極的なことは 普通のことだ。それは大抵 多少 歳をとっても変わらない。
ついこのあいだ もそうだ 年齢的には20歳以上は年下だろうか、もしかしたら 30歳以上 年下 かもしれない。彼女は可愛くて綺麗でスタイルも良くてとても若い頃からモテていた。とてもエネルギッシュな子でアメリカにも留学して語学の勉強をしてきた。大学生の頃にはバイトで地元のテレビ局のキャスターの真似事もしていた。彼女は2回結婚して子供はたしか4〜5人ぐらいいたはずだ。でも相変わらずスタイルもよく見た目も若々しくて可愛らしくて、魅力的だった。その彼女が別れ際に私たち付き合えたかもしれないわね そう言ったんだ。僕はその時軽く笑って済ましたけど、本当はまんざらでもなかった。昔 彼女に男を紹介してやったことがあった。その男は彼女のことがとても気に入ったんだが、彼女の方は付き合わなかった。185cm あってかっこいい男がいったほんの一言が彼女を気持ち悪くさせたみたいで、イケメンでかっこいい男の子が好きな彼女の友人が彼と付き合った。そして僕には他の友人を紹介してくれた。まあ その娘とは1〜2度デートしてだけで終わりにしたけど。今にして思えば彼女は ものすごく義理堅い子だったんだろうなぁ。自分だけじゃなくて 周りの友達が幸せになれるようにいろいろ気を配ってくれるタイプだった。あの若さで周りのことまで考えられるなんて大したもんだ。お父さんも周りのことを考えられるすごく立派な人だったから、娘もそんなお父さんを自然に見習ったんだろう。父 娘とも大したものだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます