彼女がいないと何もできない。何をすればいいのか全く分からない。俺は一体どこへ行って何すればいいんだ。何もしたいと思えないし、何をしようと思えない。何もしたくない。彼女がいないと俺はこんなもんだ。

彼女の考えることが俺の考えだった。彼女の思いが俺の思いだった。だから彼女がいないと俺は何もないのと同じだった。

夢子さんに会いたい。そしてなおみを抱きたい。これが今の俺の正直な気持ちだ。柔らかな太ももが懐かしい。あの柔らかな太ももの中に溶けてしまいたい。あーでもそれは無理だなと自分でも思う。もうあそこに戻るのは無理だ。今はやはり夢子に会いたい。そんなに探したのに夢子に会えない。もう探す場所がわからない。今から本当にこの世に存在しているのか、夢子の全てが幻のような気がしてきた。あの素晴らしい夢子は本当にこの世に生きているんだろうか。自分が夢子に会って触れるほど近くで話していたことが本当に思えない。