鬱々の砂漠を歩いている

抹茶ラテ

熱と自己嫌悪の涵養

先の見えない砂漠を歩いている


踏みしめる足から火傷してしまいそうな熱と終わりのない自己嫌悪が染みてくる


どうしようもない現実が延々と目の前に現れるのはもう慣れてしまった


ひとつ終わればまたひとつ 終われば終わるほど現実が俺を追い詰める


楽園はない


先に見えるのは灼熱の砂漠


立ち止まれる事が許されるのであればこのまま熱に溶けてしまいたい


何度も考え何度も実行しようとした


けれど自分の中の自己はそれを拒否する


『お前は歩き続けるしかない 立ち止まることは許されない 止まることは失ったものに対する冒涜だ』


自己にさえ突きつけられるのだ。どうして止まることが出来よう


だから進み続けるしかない


手に入れたものはあると思う


失ったものは手に入れたもの以上


進み続けても失うだけだ


進む。前に。


後退する。全てを失くす。


止まる。自分が自分で無くなる。


この三択を常に提示されている


だから今日も進む。今日は何を失うのだろう。


俺は今日も鬱々の砂漠を歩いている。

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