31話 検証の始まり
八代目とのことだが、あわよくばその先も考えていた。
俺の目標のひとつに”おっぱいを揉む”というものがある──しかしそれは何も一度揉むことができれば満足して終わり、という話ではないのだ。
こちとら性欲を持て余した大学生。
いけるところまでいけるならそりゃもちろんいけるとこまでいきたい。
あわよくば二度、三度と繰り返したい。
最終的には俺の世界へお持ち帰りしたいとすら考えている。
しかしそれが不可能だからこそ、シリアス顔して相手に深読みさせることで何か事情があると思わせつつおっぱいを揉んで、なんとなく許されたまま帰るという作戦をとったのだ。
パーティメンバーはあくまでパーティメンバー。
アイリスもエレナもシャルティアも、この半年間しっかり俺と適切な距離を取って共に行動していた。
原因は俺のいきすぎたクールキャラにもあったのかもしれないが、ともかくよくある異世界転移物語のような俺のこと好き好き大好きヒロインは残念ながらこの世界には存在しないのだ。
八代目のアレもからかいだと判明した以上、やはり当初の作戦通りシリアスに何か事情ありげに乳を揉むというやり方にシフトするしかない。
俺にはもう、これしかないんだ。
ムラムラしてもう止まらないのだ。
「……アイリス」
隣にいる彼女の顔を見つめる。
この少女がどこまで事情を知っているかは知らないが、少なくとも彼女には”泣いている仲間を慰める”といったレベルの抱擁力は備わっている。
加えて俺のこともその庇護の対象になっていると見て間違いはない。
翔太郎の墓場で泣き散らした俺を見てその日のうちに明るい雰囲気でご飯を作ってくれたことからも、決して嫌われているわけではないのだ。
「はい、どうされました、タイガ様?」
かわいい。
そして、シスターっぽい服の上からでも分かるほどに、胸の巨峰がクソデカい。
「……色が、見える」
「えっ」
「四天王の指輪を装備したせいなのかはわからない。ただ、お前の魂の色が見える」
「魂の、色……あっ。た、タイガ様……?」
揉める。
仕方のない事情を匂わせる雰囲気さえあれば、アイリスのふざけたロリ巨乳おっぱいは揉むことができる。
始まったんだ。
今この場で、俺の戦いが──!
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